1-9七英竜

俺は、異世界「ホール」に来て、いろいろなことがわかってきた。ここで一度まとめるため、スマホのメモ機能を立ち上げていた。

 異世界「ホール」、人間以外の種族がいる。ワタとテンの種族は「ホーマ」

 ほかの人間も来ている見たい。過去にも?

 白の軍師 なんか俺のこと知っている人間 変な人

 召喚石でモンスターが出る。俺は竜。ポケモンかな?

 七英竜?って伝説がある。俺の竜もそれみたい

「こんなところか」

 俺は、改めてまとめてみたのを見てみたがどう見てもラノベの設定じゃないかと思った。

「タカちょっと来てくれ」

 俺はワタに呼ばれて行くとリビングには長老がいた。長老の目の前に座った。

「ワタから話を聞かせてもらった。まさかそこまで軍師が来るとはな」

「軍師って何者なんですか」

「前にここは「ホール」と言っただろう。正確にいうと「ホール」という大陸と言った方がいいだろう。この世界には大陸が5つある。隣の大陸に「スイ」がある」

「そうなんですか」

「「スイ」を支配しているのが人間の白の軍師と言われているんだ」

「人間がこの世界を支配しているってことですか」

 俺は支配という言葉を聞き驚いた。

「私もほかの町からの話で視か聞いたことないのでそこまで詳しくないが、ほかの大陸にも手を出しているという話がある」

「それってすべての世界を支配しようとしているってことですか」

「おそらく。」

「なんで人間がそんなことをしているんだ」

「わからない。だが、君が.......いや、竜の石を持つ者を狙っているなら話が変わるよ」

「竜の伝説について詳しく教えてください」

「7体の竜が世界を作ったと言われている。それぞれの大陸に竜が守っていると言われている」

「でも、大陸って5つしかないって」

「そう、5つの竜が大陸を守り、1体が天空を守り、1体が世界の谷を守ると言われている」

「世界の谷ってなんですか」

「大陸を分けているところだと思われる」

「そういうことですか」

「今、タカの手にあるのはホールの竜という事だ。そして、竜は選ばれた者にしか扱うことが出来ない。そして、一度召喚石からモンスターを出したら、ほかの召喚石は扱うことが出来なくなる」

「そうなんですか。じゃ、今まで竜が出たことないってことですか」

「いや、竜は特別なことがある、竜の召喚石は自ら主を決める。それで、その主が死んだとき、竜は色を失い眠りに就く。そして、新たな主を探す。つまり、タカ、君が生きている間は君を守り、君が死んだら竜は眠りつくってことだ」

「そういうことなんですか.......でも、なんで俺を狙うんですか」

「竜の伝説には7体の竜が集う時、世界が作られたとある。つまり7体集まれば、新たな世界を作ることができると言われている。竜たちはこの世界を守るため、それぞれの大陸に眠りに就いたとされている」

「じゃ、軍師は竜を集めて自分の世界を作ろうとしているってことですか」

「そう考えていると思う。現に軍師も竜に選ばれた者と言われている」

「たしかあいつ持つ者は集うとか言ってなような」

「実際、そのようなことがあったか私たちは知らない。あったかもしれないし、もしかしたら作られたと同時にリセットされているってことも考えらる」

「じゃー俺はどうしたら.......」

「一番は軍師から逃げるのがいいだろう」

「逃げるってどこに」

 俺は異世界に来て逃亡者にならないといけないという状態だったらしい。

「わからない.......だが白の軍師に対抗しているところもある」

「じゃそこに行けばいいってことですか。それってどこですか」

「ただ、そういう所は人間であるタカを快くうけいれてくれないだろう」

 突然外から知らない人が入って来た。人じゃなくてホーマだったか。

「大変です。軍師の部下ってやつが来てます」 

「ついに来てしまったか」

「侵略っていうか人間を出せっていうんです」

 俺はそれを聞いてここにいるとこの町に迷惑をかけてしまうと思った。

「タカ、私が時間を稼ぐ。早くここから逃げなさい」

 長老は俺を逃がそうと考えてくれた。

「俺の問題です。俺が行きます」

 俺は怖いがこのままでは問題の先遅れにするだけと思い駆け込んで来た人に案内してもらい敵の所に向かった。

「来たか。お前を連れて行って、バリー様が幹部にのし上がってやる」

「この町に手を出さないってことだな」

「お前がおとなしくついて来るといえばな」

「俺を連れて行ってどうするつもりだ」

「俺の知ったことか。竜使いは貴重だから待遇いいだろうよ。」

「それはこの世界を支配するのを手伝えってことだよな」

「征服って言葉が悪いな。俺たちが統一するんだよ」

「同じことじゃないか。そんなの俺が許さない。」

 その時、俺の思いに答えるように宝石が光出した。

「来い.......竜」

 俺の声に答えて宝石から竜が飛び出た。

「俺と戦うというのか。仕方ない」

 バリーと言っていたやつが石を取り出していた。

「いでよ我がしもべ」

 やつの石から巨大なトカゲのようなモンスターが出てきた。

「お前たち、待ちなさい」

 戦いを止めたのは長老だった。

「町の中では戦わない。この世界のルールだ。タカは知らないからしょうがないとして、お主どういうつもりだ」

「そっちが出して来たからだろう。行け」

 バリーが命令するとトカゲはこっちに向かって来た。

「タカできるだけ町に被害が出ないようにしてくれ」

「竜できる」

「努力してみよう」

 竜がそう答えると俺を背中に乗せ、森に飛び出した。


******


 村の上空にはセグウェイのような乗り物に乗った少女がいた。

「うーんドラゴン君、気になって見に来たらバトルしてるけども.......どしよっか?」

 少女は宝石に話しかけていた。


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