1-7新たなる出会い

 俺とテンは息切れをしながら隣町にたどり着いた。町の入り口には門番が立っていたため、俺たちは門番に止められた。俺は町を出るときに長老から手紙を預かっていたためそれを門番に渡した。門番は内容を確認すると俺たちをどこかに案内してくれた。俺たちは部屋に案内されると長老と同じぐらいの年代の者が来た。

「人間だな。まさかあいつが地球の噂を覚えているとは思わなかったな。私はこの町の長であるベレスだよろしく」

 そういうと彼は俺の方に手を差し出して来た。俺はそれに対して握手で答えた。

「その噂ですが、本当なのですか?」

「ほんとかわからないが私の話だよ」

 どうやら地球にいったことあることはベレスであるようだった。

「どうやって行ったのですか。俺、戻れますか」

「昔、光の扉を見てなんだろうと思いくぐって見たらそこには見たことのない高い建物が立っていた。私は驚き、うろうろしていた。その後、不審に思われて人間に追われる目になってしまったよ。そうしたら幼い子が案内してくれたらここに戻って来れた。私が言えるのはこれぐらいだよ」

 彼の話を聞いた中の光の扉どこにあるのか気になった。

「光の扉ってなんですか」

「行ったままだ光の扉だ。私もこれ以上うまく言えないな」

 俺は光という単語に気になりもしかしたら宝石が関係しているかもしれないと思い俺はベレスに宝石も見せて見た。

「もしかしてこれって関係ありますか」

 ベレスは宝石を見ると驚くように見た。

「あなたは竜に選ばれし者だったのですか?私たちはこれ以上あなたに関わりたくない。帰ってくれ」

 突然、彼の反応が変わってしまった。テンは何これと言い宝石を持っていた。それを見たベレスは「それに触るな。」そう言った。

 この宝石には何かがあるということがわかった。しかし、この様子を見ると何か呪いのような何かがあるかと思えてします。

「長、大変なことになりました」

 門番のような人が慌てて部屋に入って来た。

「そんなにあわててなんだ」

「白の軍師がせめて来ました。」

「軍師がどうして。すぐ対応しろ」

 ベレスは慌てた部屋を出て行った。部屋には俺とテンだけが取り残された。

「なぁ白の軍師って何?」

「知らない」

 俺たちは何が来たのか全くわからなかった。


  ******

一方、白の軍師側では

「軍師どうしてこんな村に攻めるんですか」

「お目当ての子がいるからね。交渉は俺が行くから村長さんと対話できるようにしておいてよ。俺は準備あるからできるようになったら呼んで部屋にいるから」

 軍師は軽いノリで話しながら部屋に戻っていった。

「軍師の考えている事わからんな」

 そういいつつ彼の部下は言われた通りに村長と話せるように交渉した。

 部屋に戻った軍師は資料を見た。

「土本孝義...さて、どうやって落とそうかな」

「軍師、準備できました」

「りょーかい」

 そういい軍師とベレスは2人で会談が始まった。

「白の軍事どうして私と話したいか話してほしい」

 自分の村を守ろうと必死になっているなと思いつつ軍師は答えた。

「こんな所興味ないね。俺が興味あるのここに来た人間だね。彼をここに連れて来てよ。そうしたら、そうだな~俺たちがこの村を手を出さない。いや、不可侵条約かなそれ以上の対応をしてもいいかな。どう」

「すまないがまずここは村ではなく町と考えています。その考えを直してほしいです」

 ベレスは少し強気で意見を述べていた。そりゃ好待遇の内容提示されているんだからそうなるよな。

「すいません。私の考えが間違ってたな。ここは町でしたね。地図に村とあって間違えちゃいました。そうだ。戻ったら地図の村設定を修正しますよ。ってことで、人間連れてきて」

「わかりました」

 そういうとベレスは部屋から出て行った。この様子だと思ったより早く仕事終わりそうだなと感じた。


******

テンと俺は部屋に居ても何も変わらないため帰るために車の修理をお願いできる人がいないか探しに出ていた。すると、門番のような人に囲まれてしまいどこかに連れてかれてしまった。「いきなりなんだよ」そういうと「黙って来い」そうとしか答えてくれなかった。

 連れて行かれて所にはベレスがいた。

「この町を守るためだ。」

 そういうと俺とテンは部屋に入れと言われて無理やり部屋に入れられた。

 部屋に入った所ソファーには男が座っていた。見た感じ日本人のような見た目であった。

「あれ、ホーマもついて来ちゃった。まぁいいか。土本君まぁ座ってよ」いきなり俺の名前を言われて驚いた。

「どうして俺の名前を」

「そりゃあ義明さんが探してたからね。」

 俺の名前以外に父親の名前まで言い始めていた。どうしてここまで知っているのか、私は不思議に思いつつ戻れる可能性があるんじゃないかと思えた。

「なんでそこまで知ってのですか」

「そこは答えることはできないな。でも、俺について来てくれたら地球に戻れるよ」

「本当ですか」

「まぁ俺の手伝いしてもらうけどね」

 そういって彼はヘラヘラした顔からいきなり真剣な顔に変わっていた。

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