第2話 休日

今日は日曜日、休日だ

アニメを観て、ゲームをして寝る


はずだったが、、



「玲君、公園か広場に行かない?みんなで」



と、麻衣に提案された

そうあっては断ることも出来ない

精一杯楽しもうではないか!


「俺は良いよ、それなら皆にも聞いてみるか」



「うん!」




佳奈(次女)の場合



「佳奈ちゃん、公園行かない?」



「公園?まあ、なんにせよ後にしてくれ

 今は世界を救っている最中だ!」



「え?でも、それゲーム、、」



「ゲームでは無いんだな、これが

 いわゆる一種のシュミレーションのような物

 敵、場所、手段など考えなくてはな」



「そ、そっか〜、それは大変だね、、」


思いの外難航すると感じたのだろう

麻衣はこちらを向き、


『玲君!助けてー」        


と助け舟を求めてきた


『任せなさい!」


佳奈の性格は知り尽くしているし、

俺にも似たような過去があるから

かなり自信を持って答えた


「佳奈、暗黒龍エナイベストが暴れ出したぞ!」



「何!?どこでだ?」



「公園だ!奴を倒せるのは、、、」



「私しか、いない、、」



「共に行こうか、禁忌の場所に」

※そんな物騒な場所ではありません



「よし!行こう!」


完璧じゃあないか

佳奈がノってくれて安堵していると



『ねえ、玲君、暗黒龍って?」


会話を聞いていた麻衣が問うてきた

古傷の痛みを必死に堪えながら一言だけ答えた


『その事にふれるな」




綾(三女)の場合



「綾、公園行かないか?」



「令和の時代に公園とかザコw」


「ええ⁉︎令和は公園行っちゃダメなの⁉︎」



いきなり凄いことを言ってきた

てか、ザコくはないやろ、健康的だわ



「い、いや、そういう意味じゃn」


「麻衣、ごめん、、行けないらしい

 くっ、皆で行きたかった!皆で楽しく遊びたかった…」チラッ



「そうだね、妹達と戯れたかったよおおおおおおおおおおおお、、」チラッ



「わ、分かったわよ、というか元から行く気だったし!

 勘違いしないでよね!!」


「勘違いさせてきたのは、、、綾だぜ」



やっぱり最初から行く気だったのか


綾は基本メスガキを演じるせいで  

素直に「行く!」などとは言わないし言えない


そう!言えない

何故ここまでこのキャラに執着するのか

読者のみんなもいずれ分かると思う







美咲(四女)の場合



「美咲、公園行かないか?」



「うん、行く」



「ほ、本当か!?」



「うん、公園、楽しみ!」



「「は?可愛い過ぎなんだが?」」



「2人を見たあとだと際立つな」



「あの子達も違う可愛さがあるけどね」



「そうだな」



「2人とも、何の話??」



ただただ、純粋な可愛さがここにある

遠回しではなくストレートな可愛さ、、

素晴らしい


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


そんなこんなあって公園に来た

かなり大きな公園で遊具なども沢山ある



「おお、でかいな!」



「遊具、いっぱい!」



そう言い残し、2人は遊具へと向かった

佳奈は暗黒龍の事を忘れたようだ


一方、綾は



「公園で、はしゃぐとか子供じゃーんw」



今日もキャラを徹底しているようだ

まあ、しょっちゅうブレるけど、、



「ちゃんと子供だわ! 綾も含めて」



「綾ちゃんも遊んできて良いよ?」



「そ、そう?、、、、、

 いや、あたし子供じゃないし!」



「子供です」



「子供だよ」



「行ってくるー!」



綾も自分が子供だと理解したらしい

これも成長なんだろう

さて、麻衣も行きたそうにして、、、ないな



「麻衣は行かないのか?」



「うん、本当はあの子達の遊んでる所が見たかったんだ

 だからもう満足!」



「ママだあ」



「まあ、ちょっと恥ずかしいっていうのもあるけどね、、」



やっぱり、恥ずかしいよな


でも、恥ずかしいといえばこうやって俺や妹達との

外出は恥ずかしくないんだろうか



俺はたしか、中学生あたりから家族と出かけなくなった

みんなも大体そうなんじゃないか?ちょうど思春期ぐらいだし


まあ、恥ずかしいという理由よりも面倒くさい

という理由の方が大きかったが、、


佳奈や綾も反抗期がきてもおかしくない時期だ

でも、こうやって公園にもついてきてくれた

言い方はアレだが俺にとっては異常な程良い子達だ、、



「どうしたの?ぼおっとして」



麻衣が少し心配そうに顔を覗き込んできた


柄にもなく考え込んでしまっていたらしい



「いや、昼食何にするか考えてた」



「そっか、ちなみに私はバスティラが良い」


バスティラ:モロッコでよく食べられている

     鶏肉を包んだパイのようなもの



「なら、それも作ろう」



「やった!」



バスティラで喜ぶ麻衣を見て

遊具で楽しそうに遊ぶ3人を見て



今のこの家族を壊したくないと思った


あと、バスティラってどう作るの?と思った













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4人の幼女と俺 @agesage

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