第8話 学校

ついにものが揃い、ココアは入学の日を迎える。

「緊張するなあ。みんなとうまくお話できるかな?」

「大丈夫。自信を持って、ココア。みんなはあなたを受け止めてくれるわよ。」

「そっか…そうだよね!みんな、優しいもんね!」

そしてついに入学式が始まる。

「そういえばココア、学校というものにはね、『クラス』というものがあるのよ。」

「くらす?」

「ええ、みんな何十人かに分かれて、その団体で過ごすのよ。」

「へぇ!」

「ココアのクラスは……あった!ココア、2組よ!」

「2組かあ」

「あなたは、2組に行けばいいのよ。」

「わかった!」

そういい、ココアはマップを見ながら2組に向かった。ココアの席は一番うしろだ。

勇気を振り絞り、隣の席の子に話しかけてみた。

「ねぇねぇ!わたし、隣の席のココア・シュガー!あなたは名前、なんていうの?」

そう言うと、

「わ、私?私の名前は、メリー・アンバーだよ。」

隣の席のメリーちゃん。

「へぇ!私と友達になろう!」

「い、いいよ。」

「やったあー!」

「ははは…」

ココアに友達ができた。だがココアは友達は一人では足りないと感じ、前の席の人にも声をかけてみた。

「ねぇ!私、ココア・シュガー!あなたの名前は?」

「うちはヴィア・アクアマリンよ!よろしくね、ココアちゃん!」

随分と元気そうな子だ。彼女はサメとハーフの子なようで、なんだか自分と同じ気配がする。

「よろしくね!」

「よろしく!」

彼女は陽気な子で、接しやすかった。

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