ただ今を生きればいい

青いバック

今日が笑える日ならそれでいい

 泣いてしまう夜を超えた日は数知れず。星に願いを託した数は数えれず。自分が弱いと嘆いた数分からず。


 強くなりたいと思った日、強くあれたらと自分を呪った日も数知れず。過去を呪った過去も数えれず。


 私の中には様々な後悔が渦巻いている。私の船は難破してしまうほどの脆さで渦を乗り越えるのは容易くなくて、軟派な私はいつも大海に投げ出される。


 やっとの思いで縋る流れ着いた木は心許なくて、私はただ空を見上げることしか出来ない。煌めく星空を震える身体で見上げることしか許されない。


 いつまで、いつまでこうやって星をただ眺めればいいのだ。笑うことすらもなく、無機質な表情で今日を生きている私はいつになったら、この世から消えるというのだ。


 この世に煌めく星はいつもそこにいて、燦然としており私とは正反対の性質を持ってて羨ましく思える。


 生きててよかったと思えて、私が生きててよかったと泣いてくれる人も存在しない。


 だから、私も星になってしまおうかと何度も思った。だけど、憧れの存在になろうとしているのに、憧れにはなれないと分かった瞬間が訪れた。私は星になる勇気が出なかったのだ。


 星になれないなら、私はどうしたらいいんだと枕を濡らした。憧れにもなれない、強くもあれない、簡単に言えば生きる価値がない。


 この世を生きるための目標がない、惰性で生きるのはとても辛く笑うことすら出来ない。


 でも、星になる勇気がないなら今をただ生きるしかない。その選択肢しかないということは嫌ってほどに分かっていた。


 私の遅々たる歩みで憧れに近づける日が来る保証は無い。だけど。だけど。生きていれば、いつかその日が訪れるかもしれない。


 今日が笑えたら、今日が笑える日が来たら私はその時こそ、ただ単に今を生きようと思う。


 その日が来るまでは今のままで。

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