06.プロットを見せて

 無理ッス!

 なぜって、機能的に画像が貼れないから……。


 プロットはルーズリーフに手書きで作ります。使うのは無印の方眼紙ルーズリーフと0.38の水性ボールペン水色。妙なこだわりがありまして……。

 この0.38の水色の替え芯がどうも廃盤になるらしく、無印のネットショップでセールをしていたのでポチりました。60本。これでしばらくは安泰だ……!


 ルーズリーフにアイデアが固まるまでいろいろ書き連ねます。ノート一冊分くらいああでもないこうでもないとぐりぐりやって、ようやく一作できる感じ。

 あまりに汚いので、自分でも解読不可なページがある。だめじゃん。


 ストーリーが固まってきたら、Nolaのプロットツールでエピソードを並べたり詳しく書いたり、見た目を変えて検証します。その次に、これをドキュメントにまとめてプロットとします。

 しつこく同じ物語のあらすじをなぞるのは、物語を自分の中に叩き込むため。

 書き始めたら、プロットから逸脱することはほとんどありません。


 処女作と、二作品めあたりまでは、ここまでガチガチにプロットは作っていなかったです。だいたいの流れは頭にありますが、細かいところは書きながら考えていました。

 三作目、「この手を離さない」あたりからプロット通りに書くようになります。なぜなら、考えながら書いていると、詰まった途端にめんどくさくなって放置してしまうから。エタらないためには、ストーリーができていないといけないな、ということで。

 でもプロットをがっちり組むと遊びの部分がなくなり、最初の二作に比べたら書く楽しさは減ったかな、とも感じます。


 キャラも生きているので、私の筋書き通りに動いてくれないことも多いです。そういう時は本文そのものを書き直します。それでもだめなら、最後にプロットを書き直します。

 時間がかかるのは、キャラの把握ができていないからでしょうね。

 物語はすぐに思いつきます。でもキャラの深堀はなかなか難しい。

 プロットをがっちり作るようになって、自由に動くキャラは減ったなーという気がします。


 一番自由に動いたのは処女作の公爵令嬢。自由すぎて二作目のヒロインになりました。相方の陽気な赤毛その一も、処女作の中では自由に動いていました。なんの因果か二作目では正統派ヒーローのポジションになって、すんげぇ書きにくかったです。ファンの方いらっしゃったらごめんなさい。今はかっこいい赤毛も平気です。でも彼は基本的にとにかく明るい。

「この手を離さない」だと、イヴェさんが一番自由に動いていました。あんまり出番がないんですけど、王都のホテルを全部借りたり、人ん家の水道管を壊したり、カエルに悲鳴を上げたり。なんておもろい王子様。……に振り回されて困惑する人々の話とも言えます。

 ドラゴン娘はヒロインのアイリーンがすでに自由な子でした。それ以外だとマリエかな。おとなしそうに見えて、意外にハードな過去を持つ、おそろしく物騒なメイドさん。


 プロットも大切だけど、キャラが自由に動き回る余地は残しておいたほうがいいですよねぇ……。

 かといって箇条書きでは作り込みの甘さが露呈して、これまたすぐに話が止まっちゃうし、どう作るのが正解なんだろう。

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