第2話 ロールプレイゲームセッション



鍋島「さあ、とりあえず前回の確認をしよう。バローロ・バルバレスコ侯爵の依頼で、南の海に浮かぶ恐竜島の調査に行った君達は、約半年間の冒険を終えて侯爵の船でホームタウンのスプマンテに帰ってきた。

 バルバレスコ侯爵は君達の功績を称え、持ち帰った財宝と作成した島の地図の謝礼として、街の中央にある侯爵の古い屋敷のひとつ贈与してくれることになった」


西山「屋敷はどのくらいの大きさかな? 全員分の部屋はあるの?」


鍋島「二階建ての屋敷には6人分の寝室と魔術士用の研究室、神官用の祈祷室まで用意されている。一階には食堂と応接室、洗濯室やお風呂に加え召使達の部屋もある。

 広い庭には馬小屋もあり6頭の馬を世話する下働きの老人と侯爵が雇っている住み込みの若い召使姉妹が二人と警備の門番として城から派遣された兵士二人が常駐しているよ」


倉橋「持ち帰った財宝はどのぐらいあったんだ? 相当な金額になっただろう」


鍋島「前回の冒険では財宝の約半分を調査費用や税金としてバルバレスコ侯爵に支払う約束だった。持ち帰った財宝の大半は金貨や宝飾品で魔法の物品については君達に保有する優先権がある。ただし魔法の品物は高価だからその分、金貨の手取りは少なくなるよ。魔術士大学アカデミーで後から魔法の品を購入すると値段は今より高くなるから、使えそうな魔法の品はここで取っておいたほうがいいだろうね」 


小畑「強力な武器や防具は俺が優先的に取らせてもらうよ。弓とか矢は盗賊のケイが取るべきだな。とりあえず薬や巻物も一応、全部取っておくか」


鍋島「前回の冒険で君達は金貨や宝飾品、魔法の品々を大量に持ち帰った。

   合わせて金貨100万枚分ぐらいの価値がある。

   正確に四等分すると24万8千いくらなんだけど、おまけして君達には25万点の経験値が与えられる。

   また宮廷魔術師マッカランに依頼された恐竜島の地図を完成させたので、全員に追加で5万点の任務達成経験値が与えられる」


小畑「合わせて30万点か、ずいぶん稼いだね。

   今の経験値が44万6548点だから、

   能力値ボーナスで経験値を+10%して77万6548点か」


鍋島「おめでとう。小畑のキャラクター、熟練戦士ベテランのアキラはレベル9から2レベル上がってレベル11の君主ロードに昇格したよ。

   じゃあ追加体力点を決める為に八面ダイスを一回振ってくれ」


小畑「よーし、じゃあ気合を入れるぞ! 8だ、8出ろっ!」


 小畑が大きく振りかぶってサイコロを転がすと、出た目はなんと8だった。

 人間の気合いにはサイコロの出目を左右する不思議な力があると信じている人は多いが、これは量子力学的には間違っているとは言えない事らしい。

 結果を見て小畑が満面の笑みを浮かべながら冒険者記録用紙の最高体力点の部分を書き直す。 


鍋島「いやあ驚いた。まさか本当に8を出すとはね。


小畑「さあ、次も8を出すぞ」


 小畑は元気よくもう一度サイコロを振ろうとするが、ゲームマスターの鍋島がそれをゆっくりと制止する。

鍋島「いや残念だけどレベル11からはサイコロを振る必要はないんだ」   


小畑「どういうこと?」


鍋島「小畑には悪いがこのゲームではサイコロを振るのは名声レベルの10までで

   11レベルからはクラスごとに決まった体力点が少し上がるだけなんだ。

   だから小畑のアキラは5点の最高体力点を加えてくれ」


小畑「わかった」


倉橋「鍋島ぁ、こっちも経験点の10%ボーナスがあるから、合計で78万2431点だ。オレもレベルアップできるよな?」


 鍋島「もちろん大盗賊マスターシーフのケイもレベル9から2レベル上がってレベル11の頭目ボスに昇格した。頭目になった盗賊は魔法の巻物スクロールが使用できるようになるよ。今回手に入れた財宝の中には盗賊が使える秘術魔法の巻物もあるからメグと相談して分けるといい」


 倉橋「お、魔法が使えるようになるのか、そいつはいいな」


 鍋島「ただし魔術士と違って盗賊は魔法に対する理解度が完全じゃないから10%の確率で、使用した呪文が失敗する可能性があるから注意してくれ」


 倉橋「わかったよ。それじゃあオレも体力点のダイスを振らせてもらうぜ」


 鍋島「じゃあ四面ダイスをどうぞ」


 倉橋「よし来い!」


 倉橋が軽く放り投げるとピラミッド型のサイコロは4の数字を下にして止まった。


 倉橋「まあ、こんなもんよ」


 倉橋はそう言ってひょうひょうと自分の記録用紙に新たな体力点の4点を書き加える。


 西山「おーい、鍋島く~ん。

    こっちも経験点合わせて79万8265点だよう」


 鍋島「おめでとう。西山のメグもレベル9から

    レベル11の魔術師ウィーザードに昇格したよ。 

    それじゃあ盗賊と同じ四面ダイスを振ってくれ。

 

 西山「よ~し、ボクも倉橋君みたいに4を出すぞ。4出ろ~」


  西山の右手から4面サイコロが勢いよく転がりだす。

  だが西山の想いは届かず1の数字が下になってサイコロは止まった。


 西山「えう~、1だあ」

 

 鍋島「残念だったね。ただ2が出たことにしていいよ」


 そう言われて西山は悲しい顔で自分の記録用紙に数字を書き記す。


 鍋島「体力点はさっき説明したとおり、レベル11からはサイコロを振る必要は

    ないので、魔術師の西山は3点を加えてくれ。

    それとレベルが10を超えたので魔術士大学アカデミーで呪文を1つ

    習得できるよ。第五位階の秘術魔法の中から好きな呪文を1つ選んでくれ」


 西山「やったあ、ついに第五位階呪文だあっ!

    えうーっ、強力な魔法が多くて悩むなあ。どれにしようかな?」


  先ほどまで泣きそうだった西山が、いきなり嬉しそうな表情になる。

  呪文リストとにらめっこしている西山を置いて、鍋島は説明を続けた。


 鍋島「君たちに同行している神官のセラもレベルアップしたよ。

    レベル9の大司教アークビショップから

    レベル11の聖女セイントになった。次からは第五位階魔法も使えるね」


 小畑「ついにセラが復活の呪文を使えるようになったか。

    恐竜島で死にそうになった時はもうダメかと思ったもんな。  

    助かるなあ」

 

 鍋島「ふふふ、これからは僕も手加減無しでマスターリングできるようになるね」


 小畑「いやいや、それは勘弁してくれよ」

 

  小畑は不敵な笑みを浮かべる鍋島を見て困った顔をした。


 倉橋「ティラノサウルスに追いかけられた時はやばかったよな。

    鍋島、これからもお手柔らかに頼むぜ」

 

 西山「えうーっ」

 

 鍋島「冗談だよ。別にわざと厳しくなんかしないさ。

    ただでさえ、このE&Eのシナリオはキツイ難易度だからな」

 

 小畑「恐竜島はキツすぎたよ、恐竜に喰われたら死体も回収できないから

    危うく復活ができないトコだった」


 西山「えう~っ、ボクの火炎爆弾が無ければパーティは全滅だったよね」


 倉橋「まあ、おまえもたまには役に立つよな。

    たま~に、だけどな」


 西山「えう~っ……」


 鍋島「あの島では運よく強力な負死者アンデッドが出なかったからね。

    いくら体力が残っていても経験値吸収レベルドレインを喰らったら、

    死ぬよりきついペナルティがあるから」


 倉橋「レベルドレインって何だ?」


 鍋島「倉橋はファ〇コン版ウィー〇ードリィやってないかな?

    あれにも地下十階とかで吸血鬼とか出ただろ?

    攻撃を受けるとレベルが下がるやつ。

    自分は吸血鬼の攻撃がキャラクターに命中したら、

    すかさずリセットボタンを押してたよ。

    戦闘終了時にオートセーブされるらしいから」


 西山「その技は基本だよね」


 鍋島「やりすぎて、セーブデータ全部消えた時には放心状態になったけどね。

    おかげで○ードナー倒してないんだよ僕は……」


 倉橋「敵の攻撃が命中したらレベルが下がるだって?

    今回の冒険だって何回も島を回ってようやくレベルを上げたってのに、

    一発喰らっただけで全部パーなんてこのゲームひどすぎるだろ?」


 鍋島「まあ、当たらなければどうということはないってやつだよ。

    外国製のゲームなんてそういうもんだ。

    ただ神官の神聖呪文には負死者からの防御呪文もあるしね。

    とにかく負死者がいそうなところでは魔法薬や呪文は惜しまないことだ。

    不意打ちさえ喰らわなければ、セラの唱える負死者浄化ホーリーアンデッドの技能で

    ほとんどの負死者は破壊できるから」

 

 西山「えうーっ、負死者が出たらボクは影分身シャドーイメージを真っ先に使うよ。

    だって防御力が低いんだもの」


 倉橋「影分身より先に火炎爆弾ファイアボンバーを使って倒せよ。

    雷撃サンダーボルトでもいいけどさ」


 西山「やだよーっ、先に影分身だよ」


 倉橋「うるせえっ、オレが使えっていったら攻撃魔法を先に使え!」


 西山「えうーっ……」


 鍋島「それじゃあ話はそれぐらいにして現在の状況を説明するよ。

    君達はバルバレスコ侯爵にもらったスプマンテの街の中央にある

    屋敷の応接室にいる。応接室の客はバルバレスコ侯爵の右腕で高レベルの宮廷魔術師マッカランだ。

    マッカランは君達に恐竜島の調査のお礼を言い今回の訪問の目的を話した。

    君達がいない間に北にあるアウスレーゼ王国の王都リースリングで

    エゴン・ミュラー・アウスレーゼ四世王が

    おかしな命令を出すようになり大騒ぎになっているらしい。

    今までは名君の誉れ高い優秀な人物で、

    近隣の国からも高く評価されていた国王だ。

    最近、何故か急におかしくなってしまったということらしい」


 倉橋「おかしな命令って何なんだ?」


 鍋島「酒場ではぶどう酒を一杯飲むたびに

    木輪菓子バウムクーヘンを一個食べなければならないとか、

    街中で馬に乗る者は後ろ向きに乗らなければならない、

    といった変わった命令だ。

    そんなバカな命令に従えるかという反抗的な住民達は、

    反逆者として片っ端から牢屋に放り込まれてしまったらしい。

    そのせいで出稼ぎに来ていた外国人はほとんど街を出てしまって、

    王国の首都は怪しい奴らが跋扈する不穏な空気に包まれているんだ」


 小畑「確かにそれはお菓子な命令だ」


 鍋島「お菓子だけにうまいことを言うね」


 倉橋「おいおい、二人でコントをやってる場合か?

    それじゃあ馬でその国に行ったらオレ達も笑いモノになるじゃないか。

    徒歩で行ったらどのぐらいかかるんだ?」


 鍋島「一日30km歩いたとして約三週間だね」


 小畑「倉橋、なにを言ってるんだ?

    街に着いたら馬を下りて、徒歩で馬を引いて入ればいいじゃないか」


 倉橋「おおっ、その手があったか!」


 西山「ボクもそう考えていたんだよ~

    倉橋くんはもう少し頭を使ったほうがいいね……」


 倉橋「うるせえっ、てめえはいちいち人の揚げ足を取ってんじゃねえっ!」


  倉橋はいつものように西山のこめかみを軽く両手でグリグリした。


 西山「えうーっ」 


 鍋島「アウスレーゼ王国は、エルダールーン大陸の中央にある交易の要所だよ。

    君達の住むバルバレスコ候国とは深い関係がある。

    西にはアーヴやドワーフ、ケットシー達の住む妖精達の国

    アルフハイム連合国があるんだ。

    竜背骨ドラゴンボーン山脈を背に魔人達が支配する

    北方の軍事帝国カナンにも接している。

    マッカランの調べでは最近、リースリングの町の北側に

    戦の神パワードの寺院が建ったらしい。

    だがパワードの寺院というのは表向きで

    実際には蛇神セトを祭っているという噂だ。

    エゴン王がおかしくなった時期と一致するので、

    王に呪いをかけて国を混乱させている黒幕に、

    蛇神を信仰する北の軍事帝国カナンが関わっているのでは? 

    というのが魔術師マッカランの見解だ」


 小畑「蛇神か…… 蛇は嫌いなんだよなあ」


 鍋島「アウスレーゼ四世はバルバレスコ侯爵の妹、サシカイア姫の夫でもあるので、侯爵としても放っておく訳にはいかないんだ。そういうわけで王妃サシカイアへの紹介状も君達に渡された。

   最悪の場合サシカイア王妃だけでも、スプマンテの街に連れ帰ってほしい、

   ということも頼まれている。

   まとめるとアウスレーゼ王国の首都リースリングへ行って王妃に会い、

   エゴン王への呪いを解いて背後にあるカナン帝国の陰謀を阻止して欲しい、

   というのが今回の依頼だね。アウスレーゼの首都までは街道があるので

   ここから馬車で行けば一週間もかからないよ」


 倉橋「南の恐竜島の次は、北のアウスレーゼ王国か。

    それで報酬はどのぐらいもらえるんだ?」


 鍋島「報酬は全部で金貨1万枚だそうだ」


 倉橋「ずいぶんと安いな。そんなはした金じゃオレ達は動かねえぜ?」


 鍋島「報酬はこれでも多い方だよ。

    金貨の価値はこの世界じゃ1枚約2万円ぐらいの価値がある。

    だから金貨一万枚は今で言えば約2億円なんだ。

    それに今回に限り、向こうで手に入れた財宝の税金は無料にしてくれるそうだ」


 倉橋「たしかに2億円は大金だな。

    それに税金が無料なのは魅力的な提案だ。

    ただ今回は恐竜島ほどの財宝は見込めないだろうな……」


 小畑「その蛇神の寺院というのが絶対に怪しいね。真っ先に調べる必要がある。

    ところでセトってどういう神なんだっけ?」

 鍋島「セトは邪悪の属性の神だね。魔人が中心のカナン帝国では信望者が多い。

    蛇の頭を持つ半獣半人の神で蛇を象徴としているので

    蛇神とも呼ばれている。

    カナン帝国は魔人達が支配する軍事国家で青鬼オーク緑鬼トロールなどの人型怪物や、

    邪竜まで従えた強力な軍隊を持っている。ただ北の山脈には関所が

    作られていて関所にはセプター帝国の大要塞がある。

    以前、君達が初級冒険者の時に行ったことがある場所だ。

    たしかトンネルを掘って密かに侵入しようとしていた敵の計画を阻止したね」


 小畑「あの時は麻痺長虫パラライズワームにひどい目にあったなあ……」

 倉橋「オマエは麻痺長虫にやられて危うく奴のウンコになるところだったからな」

 

  倉橋が思い出したように笑い出す。

 西山「えうー、蛇神の寺院か。今回は絶対に強力な負死者がいそうな気がする……

    新しく精霊召喚の呪文を覚えておかなくちゃ。

    身代わりにピッタリだし」


 倉橋「前回持ち帰った魔法品リストには魔法浮遊盤の巻物があるな。こいつは

    役に立ちそうだから俺がもらっておくぞ。あと治療魔法薬と解毒薬もな。

    小畑にはこの英雄変身ポーションが役に立ちそうだ。

    残りの呪文巻物はメグの持ってる魔法保管肩掛鞄に全部入れておくぞ」


 西山「えうーっ、ボクが全部持つの?」


 倉橋「魔法保管鞄ホールドバッグはお前とセラの二人しか持っていないんだからな。

    お前魔法使いなんだから移動が少し遅くなっても構わんだろ?」


 西山「えうーっ、わかったよ。それじゃ食料の一週間分は通常食にしよう。

    値段が安いし美味しいはずだからね。

    少し重いけど魔法保管鞄に入れておけばいいし。

    何があるかわからないから保存食も少し持っていかないと」


 倉橋「おまえ、いっつも値段が安いのにこだわるな?

    ゲームなんだから、そんなのどうでもいいだろ」


 西山「えうーっ、倉橋君、想像力だよ、想像力。

    このゲームでは想像力が大事なんだ」


 なぜか西山がムキになって強く主張する。


 鍋島「街道沿いには約30kmごとに宿泊施設のある町や村があるし、

    食料はそんなに要らないと思うよ。

    いざとなれば神官のセラが水と食料なら創れるしね」


 倉橋「オレのケイは清潔好きの美少女盗賊なんだぜ。野宿なんて

    不可抗力でない限り、絶対にやらないからな。ただでさえ前回は

    野宿続きのうえ、危ないから水浴びもまともにできなかったんだから」


 小畑「西山の使う魔術師のメグも女性なんだから宿には泊まった方がいいと思う。

    単独行動は危険だし、お金ならじゅうぶんにあるだろ?」


 西山「えうー、そうかなあ。じゃあみんなで泊まるんなら一番安い部屋にしよう」


 倉橋「だからゲームにまでセコイこと言ってんじゃねえよっ!」


  倉橋がキレ気味に叫ぶと強い雨音と同時に鋭い雷鳴が一緒に聞こえてくる。一瞬だが天井の電灯が点滅した。どうやら近所に雷が落ちたらしい。白く光って一秒も経つか経たないかのタイミングだった。


 小畑「なんだかずいぶん近くに落ちたよね。……大丈夫かな?」

 

  小畑が心配そうにつぶやく。

 

 西山「えうーっ、怖いよー」

 

 倉橋「西山、お前は何でも怖がりすぎなんだよ。

    そうそう都合よく雷がここに落ちてたまるかよ」


 鍋島「まあ落ちても僕達は家の中だし、大丈夫だと思うけどな。

    雷の電気って建物の表面を流れるらしいんだ。

    車や家の中なら安全ってことさ。

    それより停電の方がありそうで怖いよ……」

  

  だが鍋島がそう口にした瞬間だった。

 まるでフラグが立ったように、突然あたりが真っ白な光に包まれる。

 と同時に鼓膜が破れるようなものすごい轟音が鳴り響いた。

 部屋の中は一瞬にして暗転し、四人は暗闇の中でそのまま意識を失ってしまった。

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