第12話「妹が神なのは当たり前だろ」
「んー?」
変わらず、オリーブは首を傾げる。その姿に。
「いやぁ、そんなわけないだろ。異世界のドッキリは随分とファンタジーだな」
「誠でございます」
声を上げ笑うエルマンノに、ラグレスは一言で返す。それに、一度口を噤んだものの、直ぐに笑う。
「分かるぞ、オリーブは可愛いよな!だが、神というなら、それ相応の名前にした方がいい。ヘラはメンヘラのヘラだ。そのイメージが定着している。オリーブは可愛らしいから、一度離れて、北欧神話の中から探してみるのもありかもしれない」
「...ヘラ様は、、我々に必要な存在なのです。お願いいたします。どうか、自分勝手なご都合ではありますが、我々に返していただけないでしょうか」
「っ」
ラグレスは、目の前で土下座をした。その姿に、エルマンノはやってしまったと。冷や汗を流した。ここまでの熱量。本当にオリーブは、土地神なのだろうか。そんな疑問の中で、これは嫌とは言えなくなってしまった、と。
すると、そんな中で。
「か、返すわけないでしょ!」
「「!」」
アリアがオリーブの前で両手を大きく広げ声を上げた。
「あ、貴方の言ってる事が本当なのかも分からないですし、それが本当だったとして、オリーブちゃんを貴方のところに差し出すのが、この子にとっていいとは思えない!」
「言い方が傲慢じゃ無いか?」
「えぇっ!?そ、そうだった!?」
アリアが震えながら話したそれに、エルマンノは小さくツッコミを入れた。と、ラグレスは一度仕方ないと息を吐くと、胸元へ手を入れる。
「っ!銃か!?」「っ!」
エルマンノとアリアは、その動きに体を強張らせる。がしかし、その男性は胸元から一冊の本を取り出すと、我々に差し出した。
「これが、証拠です」
「え、、本、?」
「聖書です」
その本を覗き込みながら、アリアが呟くと、ラグレスはまたもや淡々と返す。それを聞きながら、エルマンノはその聖書を取ると、その内容を一読する。
「この聖書は、神教徒の者しか持っていないものです。なんなら、教祖に確認を取ってもらっても構いません」
「いや、、そこまではいい。とりあえず、貴方がその神教徒というものなのは認めます。ですが、オリーブが本当に土地神であるかどうかは、断定出来ません。...ちなみに、この、土地神の力っていうのは、どういうものなんですか?」
エルマンノは、そうは言いながらも、聖書に書かれている特徴や容姿なども、オリーブに見受けられる特徴ばかりで、エルマンノは声をくぐもらせる。するとその中で、エルマンノは先程ラグレスも言っていた土地神の力を持って生まれたという単語。それを聖書からも見つけ出し、改めて疑問を投げかける。
「ヘラ様自身が、村と繋がっているという事です。彼女の動きは、村の動きとなります」
「ど、どういう事だ、?」
「例えば、その村にある神を祀る神社には、真実の水というものがあり、その貯まった水に、ヘラ様の見ている景色が投影される事もございます。また、一番分かりやすいのは天気でしょうか。ヘラ様の気持ちに合わせて変化します。例えば、楽しければ、または普通ならば晴れ。少し辛いならば曇り。悲しいや辛い事があった時には雨。その様な感覚ですかね、」
「っ!」
疑問符ばかりのエルマンノだったものの、ラグレスのその一言に、彼は目を見開き思わず声を漏らした。
そうか、そういう事か、と。
あの雨ばかりが続いていた獣族の村。そこの神が、オリーブだったのだとするならば、長く雨が続いていた理由にも納得がいき、更にエルマンノが村に出向いた時には、オリーブは浄化され、寝ている最中。または診察中だったがために、晴れていた。そう考えるのならば、と。
何故か、合点がいってしまった。
「...だが、、それだけで信じる事は出来ない、」
「そ、そんな、、ですがっ!お願いいたします!我々のっ、危機なのです!」
「クッ」
以前にも見た光景。これは、あまりいい気分にはならないものだ。
「...」
「ここに、、居ちゃ駄目なの、?」
「?」
答えに渋る中、アリアは小さく口にした。
「オリーブちゃんの感情とリンクするなら、、私達のところに居ても、問題無いんじゃないの、?」
「...」
アリアの提案に、ラグレスは目を細める。と、それに。
「...崇拝する対象だ。それ相応の神聖な場所に居なくてはいけないんだろう」
「っ!な、なんでエルマンノはそんなに平気そうなの!?」
「...平気とかじゃない。ただ、神である事が本当なら、その提案は中々向こうとしても難しいものになる。それに、俺達一個人の理由で崇拝している信者や村の人々と問題を起こすのは、あまり良くない」
現在は我々しか居ないから良いものの、親が帰って来た時に話が悪化していたら、家族にまで迷惑をかける。いや、それどころか国レベルの問題となるだろう。それを避けるためにも、穏便に済ませたいのだが。
「...なんか退屈な返し、」
「知的な返しと言ってくれ」
エルマンノはアリアに返しながら、ラグレスを見据える。対する彼は、未だ頭を下げており、そこから動こうとはしていなかった。その様子にエルマンノは一度息を吐くと、しゃがんでそう答えた。
「ご丁寧にありがとうございます。こちらとしましても、オリーブ、、いや、ヘラ様と相談しなければなりませんし、考えるお時間をいただきたく思います。...ですので、明日にもう一度来ていただけないでしょうか。ラグレスさんも、この報告を同じ神教徒の方々にした方が良いと思いますし」
「...わ、分かりました。明日、もう一度伺います」
エルマンノの丁寧な返しに、納得したラグレスは深く頭を下げると、家を後にした。
「...エルマンノが敬語使ってると変な気分、」
「俺をどんな目で見てるんだ?」
「そ、、それで、どうするの、?」
「...ただ、引き伸ばしにしただけだもんな、」
エルマンノは目を逸らしながら小さくぼやく。
「オリーブ。話が難しかったと思うが、、っ」
「あ、、寝てる、」
「疲れたよな。...色々あったんだ、、俺の全力の一球を受け止めてたし」
「色々あった事は否定しないけど、」
エルマンノの最後の付け足しにアリアはジト目を向けながら、小さく呟いた。
「...はぁ。これじゃあ本人に聞くのは難しそうだな」
「明日の朝でいいんじゃない?」
「そうだな。今日はとりあえず俺達で話し合おう」
エルマンノはそう告げると、オリーブの前でしゃがみ込み、手を伸ばす。
「っ!エルマンノ!何しようとしてるの!?」
「ん?ここで寝かせたら風邪引くだろ。ベッドまで連れて行くんだよ」
「なんかエルマンノに抱っこさせるのは危険な気がする!私が運ぶから!」
「部屋は分かるか?」
「私のところ貸す!」
「アリアのとこじゃ無いだろ、」
一応私の家ですけど。と、エルマンノはツッコミながらオリーブを抱っこしようとするアリアを見据える。と、その瞬間。
「ん!」
「...」
「うぅっ!」
「...」
「...え!?獣族ってこんなに重いの!?」
「それ女性に言わない方がいいぞ」
「いやだってそのレベルじゃ無いって!」
どうやら、人の重いと比べものにならないらしい。もしかすると、見た目が十代なだけで、神である以上何百歳にでもなっているのかもしれない。それと体重が比例するのかは不明だが。
「出鼻を挫かれたな」
「そんなに鼻出てないよ!」
「そういう意味じゃない。後出鼻も意味が違う。妹を運ぶのは姉では無く兄の仕事だという事だな」
エルマンノはそう促すと、オリーブに手をやり同じく持ち上げる。と。
「ごはっ!」
「エルマンノ!?」
勢いよく抱っこし、声を上げる。
「...これが、オリーブの想いか。重いな、」
「大丈夫、?なんかバキッて音聞こえたけど」
「ああ、問題無い。肋骨と背骨がそれぞれ折れた」
「えぇ!?」
「だが妹によって折れたのならば本望だ」
「えぇ、」
エルマンノは既にその体勢から動けなさそうな状態のままオリーブを部屋に運んだ後、回復魔法で骨を治しアリアとリビングに戻った。
☆
コンコンと。ドアをノックする。がしかし、応答がない。これは、仕方がない。緊急事態だ。不法侵入をしよう。
イカれた考えの元、エルマンノは貫通魔法を使用してドアを通り抜けた。
「おはようございます、、突撃取材ですフレデリカさーん、」
エルマンノが小さく呟きながら、森の中にポツンと建つ古屋の様な見た目の実験室。フレデリカの部屋に足を踏み入れる。すると。
「取材はお断りしてます」
「...起きてたのか、」
「寝てたと思うなら来ないで欲しいんだけど」
フレデリカは相変わらず呆れた様に頭を掻きながら、奥の部屋から姿を現す。
「今何時だと思ってるの?」
「うーん、、と、、えーっと、、ん、?この部屋時計無いのか、?ここって夢の国か何か?」
「そういう意味で言ったんじゃ無い」
「早く寝ないと体に毒だぞ」
「あんたに言われたく無い」
外は真っ暗。既に真夜中である。電話でもあれば良かったのだが、この世界で行えるのはソナーを送るか手紙を送るかの二択。魔力によるソナー送信は文字通り魔力のあるものしか行えず、それを受け取る者にも勿論魔力がいるため、魔力を持たないフレデリカにはそれが行えなかったのだ。
「悪いな。手紙だといつになるか分からなかったから、直接来た」
「明日の朝に来ればいいと思うんだけど、」
「タイムリミットは明日だからな。それに、明日の朝はオリーブとの時間に全振りしている」
「ならなんで私のとこに来たわけ?」
「緊急なんだ。フレデリカの意見が聞きたい」
エルマンノはそう前置きをすると、先程起こった全貌を事細かく話した。ラグレスという人物がやって来た事。オリーブを見て土地神だと放った事。それ故に返して欲しいと懇願された事。
「それで、さっきまでアリアと話してたんだが、やっぱりアリアは納得出来ないのとオリーブを手放したく無い一心で、答えは変わらなそうだった」
「なるほどね。だから情の無い私の意見が欲しいわけ」
「その通りだ」
「あんた私をなんだと思ってるの?」
「頼りになる最高の妹です」
「...はぁ、」
フレデリカは未だ調合作業を続けながら息を吐く。その様子に、エルマンノは少しの間それを見つめた後、改めて放つ。
「...普段からこんな時間まで調合してるのか?」
「こんな時間って自覚あるんだ。...まあ、没頭してる時はいつもそう。別に寝てないわけじゃ無いから。三時間は寝てる」
「それは寝てるに入るのか?」
「三時間でも元気な人は大勢居る」
「それは薬でバフかけてる人じゃ無いですかね」
「薬作ってるんだから当たり前でしょ?」
言えてるな。そんな返しをしながらエルマンノは懐かしさを感じるこの光景に微笑む。
「そういえば、この間廃墟で面白い物質見つけてって言ってたが、どうなったんだ?」
「今それで色々な調合試してるところ。まあ、まだ前例のあるものばかりしか作れてないけど」
「そうか、」
エルマンノは、彼女の変わらないストイックさを目の当たりにしニヤニヤとする。すると、フレデリカは痺れを切らして口を開く。
「今日こんな時間に来たのはただ話を聞いて欲しいってだけ?だったら直ぐに追い出したいんだけど」
「ああ。いや、その聖書の話なんだけど」
エルマンノはそう促すと、ポケットから新書サイズの聖書を取り出した。
「これなんだが」
「え!?なんでここにあるの!?」
「ラグレスさんが忘れていった。これは怒られそうだなぁ。ラグレスさん」
「はぁ。その人も相当馬鹿みたいね」
「でもこれのお陰でフレデリカに話そうと思えたんだ。きっと、聖書を見てないフレデリカは、判断材料が無いって言うと思ったから」
「うん。私なら言うね」
フレデリカはそう言いながら聖書を受け取ると、それを一ページ一ページゆっくりと。しっかりと読み進めた。
「...うーん、、これだけじゃ確信とは言えない」
「え。でも、特徴とかそのままじゃ無いか、?」
「他にも似た様な獣族は居るだろうし、天候の話も偶然の可能性もある。まず、神がそんな普通に同じ姿で存在するのも信じきれないし、そんな大切な神を誘拐されるのもおかしいと思うけど」
「あ、神では無く、神の末裔で、土地神の力を宿してるってだけらしいぞ」
「どっちも一緒。どっちにしろ、そんな崇拝する様な存在を誘拐されるのは警備が甘過ぎるし、それがあんな容姿で具現化されてるのも納得出来ない」
フレデリカはそこまで告げると、「ま、私の感想だけどね」と。あくまで個人の感想如くフォローをする様なクッションを敷いた。
「それを確信にするためにも、一つ試してみるのもアリかもね」
「仮説は実証して初めて真実になるってやつか」
「そう。一度その現段階ではまぐれで片付けられてしまうそれを、オリーブを対象に実験を行って、村の様子を観測する。それによって、初めて認められる」
「...そうか。なら、まずは明日の朝確かめるところからだな」
「うん。それがもし違かったら、その話も無かった事に出来るでしょ?まあ、もし本当にそうだったら、、引き渡していいものか悩むのは私も同じ。その宗教の実態が分からない以上、安易に了承は出来ないかな」
フレデリカは調合作業をしながら。エルマンノは宙を眺めながらそれぞれが話す中、フレデリカもまた頭を悩ませた。
「あんたは、穏便に済ませたいから、引き渡すつもり?」
「...まあ、」
「でも、あんたの事だから、妹みんなが納得出来ないんじゃ、そんな事は出来ないんでしょ?」
「...フッ。よく分かってるな。流石妹だ」
フレデリカは微笑みながら遠い目をするエルマンノに、一度息を吐くと、調合する手を止めて放った。
「...でも、それは無理だと思う」
「...え、?」
「きっとアリアは最後まで認めないだろうし、オリーブも、きっと拒否すると思う。でも、エルマンノには厳しい状況には変わりない。まず、そもそも親が居ないこの数日間で奴隷を買ってる時点で何を言われるか分からないのに、それが神様だったって知ったら、親はなんて言うか分からない。もし神様であろうとなかろうと、エルマンノが責任を持って一人を養う事が出来ない以上、どこかに引き取ってもらわなきゃいけなくなるのは避けられない」
「あー、その、その件なんですけど、」
「私は嫌。ただでさえあんたみたいなめんどくさい奴が出入りするのに。ずっと子供の面倒見ながら調合なんて出来る筈ない」
「はぁ、子供かどうかは置いといて、、ベビーシッターでも雇うしかないかなぁ」
エルマンノは冗談めかしながら宙を見据える。
「ありがとう、助かった。フレデリカのお陰で、少し先まで見据えられた気がするよ」
「先を見てなさすぎなんじゃない?」
「かもな」
「はぁ」
「ん?どこ行くんだ?」
「トイレ。いちいち言わせないで」
「そうか」
「あと、ドアの前で音聞いてたらはっ倒すから」
「押し倒されたいです」
「目から薬品入れるから」
「自重します」
エルマンノがフレデリカが部屋を出るのを見届けた後、小さく息を吐くと、まずは明日確認からだなと零し立ち上がった。
すると。
「っ!」
フレデリカの調合台の横。備え付けられた足元の小さな棚の一つの引き出しが僅かに開いており、中から僅かに紙が見える。
「これは、」
それに、僅かな罪悪感はあるものの、引き出しを開け、その紙に書かれたそれを見てエルマンノは微笑む。
そこには、フレデリカへ。そう丁寧な字で書かれていた。そして、その裏にはーー
ーー父より、と。
「なんだ。ちゃんと話せてるじゃないか」
笑みを浮かべて、今尚調合を続けられているのが答えだろうという様に、エルマンノは思わず口元を綻ばせた。
「...何?ニヤニヤして。妄想でもしてた?」
「向こうで妹がトイレをしている事実で十分だ」
「はぁ。最悪」
「安心しろ。俺はそこまでハードな性癖は持ってない」
「十分ハードだよ」
エルマンノはフレデリカにバレないよう引き出しを戻して、そんな会話を交わすと、感謝と謝罪を口にし部屋を後にした。
「...はぁ、、っ!」
そんな中、フレデリカはきちんと閉められたその引き出しを見て、目を剥いたのち浅く息を吐いたのだった。
☆
「...ただいま〜」
静かに帰宅したエルマンノは、小さく呟いて、手を洗ったのちゆっくりと寝室に向かう。
寝室に向かう途中に目を向けた部屋。現在はアリアが寝室にしている部屋に、エルマンノは足を踏み入れる。そこには、オリーブと一緒に眠る、アリアの二人が居た。
「...大丈夫だ。安心しろ。お兄ちゃんが、なんとかしてみせる」
エルマンノは聞こえない様な小さな声で、優しく見つめながら口にすると、目つきを変えて寝室へと向かった。
☆
「エルマンノッ、、エルマンノッ!...うぅっ!エルマンノッ!」
「ん?お、おぉ!」
アリアがエルマンノの体を揺さぶる。何だこれは。最高の朝ではないか。
「おはよう妹よ。どうした、やっとお兄ちゃんの起こし方を理解してーー」
「エルマンノッ、、エルマンノ!」
「...?」
目を擦り、起き上がったエルマンノの視線の先。そこに居たアリアが顔をくしゃくしゃにして泣いており、エルマンノは怪訝な表情を浮かべる。
「...どうした?」
「エルマンノッ、、どうしよっ、、オリーブちゃんがっ!オリーブちゃんがっ、、居ないのっ!」
「...は、?」
エルマンノは慌てて起き上がり、家中を探す。
「おいおい、かくれんぼでもしてるのか?無邪気な妹だ!お兄ちゃんに見つけて欲しいんだな?」
エルマンノはそう口にしながら、オリーブが隠れられそうな場所を全て探すがしかし。
「おい、、オリーブ、?」
見つからない。
オリーブは外に恐怖を持っていたはずだ。この家に不満は無かった。自分から出て行く可能性は低い。
「どこだよ、、オリーブッ!は、ははっ、、もういいぞ、、お兄ちゃんの負けだ、」
逆に、彼女を神だと理解した神教徒の者が、押し入って来る可能性の方が高いだろう。
それを考えるならば。
「嘘だろ、、まさか、」
「え、?ま、まさかって、?」
「...なんでだよ、、クソッ」
「エルマンノ、?」
エルマンノは真剣な表情で。目つきを鋭くさせて、アリアに振り返り低く告げた。
「...オリーブは、誘拐されたかもしれない」
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