目覚め、時は戦国時代!


「領主様、起きてください」


「ボス、早く起きろ!」


 聞き慣れた声だなと思い目を開けると、仲間達がいた。


「え、ここどこ?それよりサービス終了してないの?」


「そのはずなんですけど、異常事態だと思い、情報を集めています」


 答えたのは参謀のケイト。超優秀で頼れる存在。


「偵察機を飛ばして調べた結果、どうやらここは戦国時代の日本みたいです。私達がいる場所は太平洋になります」


「・・・・・・えっ?」


 状況が全く理解できない。

 戦国時代だと?ゲームの世界から??

 思考が追い付かず放心状態になっていた。


「ボス、しっかりしろよ」


「あ、あぁ・・・それじゃあ今の元号と年数を調べてくれ」


「畏まりました」


「キッド、ありがとう」


「おうよ」


 俺の事をボスと呼ぶのは、鉄砲鍛冶のキッド。気さくに話してくれる兄貴肌な奴だ。


俺とケイトは今後の方針を考えていた。


「よし、日本に行こう!」


「いきなりですね」


「だって悩んでてもしょうがないし、ずっと海の上に居るの退屈だし、戦国時代の有名人に会ってみたいし」


「流石は領主様、切り替えが早いと言うかなんというか」


 この時代の日本で過ごすとなると、必要なことは・・・


「もっと情報集めたいけど、日本中に偵察機飛ばすのはまずいよね」


「かなりまずいかと」


「そうだよね。この時代は特に情報は大事だし武器にもなると思うんだけど・・・」


 あ、この時代忍者いるじゃん!

決めた、忍者に関しては徹底的に青田買いして最強の諜報部隊作ろう。テンション上がってきた!


「とりあえず、小笠原諸島の父島だっけ?そこに拠点作ろう。日本のどこに上陸するかは要検討だな」


「小笠原諸島ならここから60kmくらいで着きます。それと元号と年数は、天文12年、1543年と思われます」


「ありがとう。それと歴史の資料から、優秀な忍者に着いて調べといて。今の時代は乱波かな?」


「なるほど、情報の面で使う訳ですね」


「うん、この時代の忍者って扱い酷いらしいから。そこも改善していきたいかな」


 そんな話をしながら俺達は船を小笠原諸島へ向けて走らせた。

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