読みはじめてすぐに、妖精の女王が治めている幻想の国に引き込まれました。そして、主人公の兎獣人ラヴィと魔術師レギンの二人が事件を解決しようと奮闘するのですが、魔術師は頭の切れる探偵、主人公は助手役といった感じで、上質な探偵ミステリーを読んでいる気持ちにもなります。また、彼らの少し芝居がかった言い回しも軽妙で楽しく素敵なものです。いたずらな妖精たちが生きるファンタジーの世界でのサスペンス・ミステリーという新しい物語をぜひ読んでもらいたいです。