第5話初めての話し合い

「...で?何か候補はありますか?

ちなみに僕はネーミングセンスが壊滅的なので皆さんにお任せします。」


「...特にないわ。私もネーミングセンスゴミだから...。まぁお笑い系じゃなかったら何でもいいわよ?」


「...4人に因んだ言葉がいいかも...」


「あ、それ俺も思ってた!4人...4人...

それじゃあ...??、とかどうかな...?」


「いいんじゃないでしょうか?シンプルでわかりやすい、何より見た目のかっこよさがいいと思います。」


「そうね!ファンからしても呼びやすいし親しみやすい、何より覚えやすいかもしれない!」


「...うん。僕これ好き。」


「!!!...良かった...

じゃあ...社長!決まりました!」


「あ、もう決まったんですか?早いですね...それではお名前教えていただけますか?」

「はい!俺達のグループ名は...」










「「「「QUARTETです!」」」」









「いいですね!シンプルかつそれでいてかっこよさもあり、見てくださる皆さんが覚えやすいでしょうね!ではカルテットの皆さん!次は初配信の順番を決めてください。その後に個人、グループの方針を事前にメンバーで話し合っておいてください。よろしくお願いしますね?」


「「「「分かりました!」」」」





「さて...順番か。僕はどこでもいいんですが、皆さん希望はありますか?」


「...僕は2番目か3番目...がいいな。...誰かの後の方がまだ気は楽だから。」


「私はどこでもいいわよ?なんなら1番最初誰も行かなそーだし行ってあげるわよ?」


「俺もどこでもいいかな...。とりあえずヒナタは1番に行ってくれるからそれでいこう。透はどこがいいとか...ホントにない??」


「...そうですね。じゃあ僕は2番目を希望します。最後の方は少しハードルが高いので。」


「じゃあ決まりね!私が1番目、透が2番目、クリスタが3番目、トリはREO。異論はないかしら?」


「ええ。ありません。」


「僕も...それで大丈夫。」


「俺も大丈夫!...正直かなりプレッシャーだけど...。」


「大丈夫ですよ、REO。あなたは私たちが認めた仲間なんですから。」


「!...うん、そうだよね。ありがとう、透!」


「いえいえ。」




「じゃあ後は方針決めかしら?」


「そうですね。個人、並びにグループとしての方針を決めて欲しいとの指示でした。」


「...方針って、したいこと...でいいんだよね?」


「ええ。私たちがしたい事、やりたい事、それをざっくりでもいいから決めるのよ。」


「では、個人の方針は1人ずつ発表形式にしましょう。その方がスムーズかと。」


「わかったわ!」


「...了解。」


「うん!あと、進行ありがとう透...!」


「いえいえ。...それでは僕からいきますね。

僕はとりあえず、雑談をメインで進めたいですね。時には質問コーナーや、ゲーム枠、コラボ等、ジャンルを問わず活動したいです。あと、出来るかは分かりませんが、モデルとしての活動を動画としてアップしたり、実写での雑談も出来たらと。VTuberで出来るかは分かりませんが...。

僕は以上です。次は...」


「...僕が。

僕は...歌をメインに、したい。歌枠、雑談、楽器演奏...とか、僕にしか出来ないことをしたい。

...僕は喋るのは苦手だから、その分音を通して伝えていきたい...です。...あと、楽器の演奏方法...とか、歌声のレッスンとか...も、配信で、出来ればいい...な。」


「いい案ね!クリスタにしか出来ない案だし。透もVTuberとは思えない発想、嫌いじゃないわ!」


「うんうん!!クリスタも、透も!すごい!!俺は...全然思いつかないな...。」


「じゃあ私先いくわ。

...私は、全面的にアイドルコンセプトよ。

私自身がアイドルとして成長する様子を届ける、そしてみんなと一緒に全てに体当たりで夢に進んでいく。

...そんな感じかしら。まぁやることは透とかとあんまり変わんないわ!」


「えっと...じゃあ、最後俺...だね。」

(...俺のやりたいこと...)


「...まだ決まりませんか?REO。」


「うん...。」


「...REOは、何がしたくてここにいるの?」


「え、」


「...そうね。クリスタの言う通りよ。透も、クリスタも、私も。何か目的があってここにいる。

REOは...何かないの?」


「...。...俺は、生まれてからずっとアイドル一筋だった。正直アイドルしかしらないし、その他の事に興味がなかった。

でも...碧空さんや、社長、みんなに出会えて。

みんなに拾ってもらって、必要とされて。

嬉しかった!本当に、心の底から!

...だから、恩を...助けてくれた恩を返したい!」


「じゃあまずはリスナーさんと楽しくわちゃわちゃと配信で喋りなさい!...私はその姿が見れたら、それで十分よ。」


「ヒナタ...」


「僕も同意見ですね。...正直なところ、REOの仲間からの仕打ちは目に余るほど酷い。...いっその事復讐でもしようかとか、勝手に考えてましたけど...。...まずはREO、あなた自身の仲間への認識をいいものにする。僕の暫くの目標はそれです。だから、REOが笑って配信をしてくれるとそれだけでこちらとしては最高なんですよ。」


「透...」


「...僕も。REOは、初めて会った時から何かに怯えてる...気がしてた。理由はREOから聞いた仲間からの仕打ちのせいなんだろーなって想像がついた。...でも、今は僕たちの仲間だよ。だから僕らの力で、REOが怯えず自分の意見を自信を持って言えるように助ける。...だから、REOは好きな事をして?僕たちはREOのありのままが見たいんだ。」


「クリスタ...

みんな...ありがとう!俺、なんか吹っ切れた気がする...!

...俺は。俺のしたいことは。

...みんなを笑顔にしたい。ただそれだけを目指して!

...みんな、こんな俺だけど...着いてきて、助けてくれる...??」


「「「もちろん!!」」」







「さて...後はグループの方針だけですが...。まぁほぼ決まってますよね?」


「ええ。あれしかないわね、この流れだと。」


「...一択」


「そうだね!じゃあせーので言ってみる?」


せーの!


「「「「みんなを笑顔にする!!!」」」」













2ヶ月後

QUARTETOはデビューする

それは茨の道になるだろう

だが、それを乗り越えTOPとして君臨するまで...

彼らは互いに切磋琢磨し、高めあえるだろう




QUARTETOが「伝説のアイドルVTuber」として名を全世界に轟かせるまで


後○年·····









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