第6話 シロネの作戦
【昨夜・作戦会議中】
「あの……私に考えがあります」
「………!?」
黙って話を聞いていたシロネが、重い口を開いた―――。
「…その契約書に従えば、クロネは救われるのですね?」
「うん…それは…そうだけど――」
「でしたら…クロネに女王を継承させます」
「シロネ様!?」
「えッ…!?」
「どっ…どうして!?」
シロネの考えに周りは驚いた。
「但し――クロネには“シロネ・ホワイティ16世”として女王を継承させます……それでどうでしょうか?」
「………!!」
「うん…見た目はシロネさまでも中身がクロネさまなら…。クロネさまが女王になる事に変わりないから、それで大丈夫なの」
クロネとシロネは血の繋がりはないが 本物の姉妹の様に顔が似ているのだ。
「でも……クロネ様の代わりは?」
「私がクロネの代わりになっても良いのですが…。クロネの影武者になって下さる方をオルタナに用意してもらおうと思います。城には腕の立つ女兵士が何人かいた筈です」
「なるほど……。その方がクロネ様も安全だな」
「でも…シロネ様はそれで良いメポ?」
「クロネが救われるなら構わないわ…」
「(――シロネ様……)」
「女王継承式は明日の正午です。それまでにクロネとオルタナへ話をしに行きます…皆様、援護をお願い出来ますか?」
「…分かった」「メポ」
そして 今に至る―――。
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