第5話 流月のオカン

【裏の流月たち(裏口前)】


「へくちゅッ!!…メポ~」

「メポ子ちゃん、風邪引いたの?」

「ちょっと悪寒がしただけメポ…」

「…オカン?」

「…それはお母さんの事メポ」


先頭を歩いていた黒蝶はピタリ…と止まった。


「…黒兄?」

「し――っ…。(やはり…裏口にも見張りが居たか…)」

「………!!」


裏口に二人の見張りが立っている。


※小声です。

「…黒魔術師なの!!」

「恐らく…カイトの手下でしょう」


「まずいな…どうする?」

「――こうするメポ!!」


流月は怪しげな小瓶を取り出し、見張りへ向かって投げた!!


―――パリィィィン!!!!


……シュウウウウ―――。


割れた小瓶から白い煙が出た!?


「な…何だこれは!?」

「―――うッ!?」


……ドサドサッ―――。


「………zzz」


白い煙を吸った見張りたちは、眠ってしまった!!


「なるほど…催眠ガスか」

「やったメポ☆ 今の内に進むメポ!!」

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