第6章 突撃開始!!

第1話 城へ突撃する前日

午後23時―――。


「…クロネさま――大丈夫かな?」

「…ん?どうした、メイ?」


芽依は小さくあくびをして 目をゴシゴシと擦った。


「うん…クロネさまは…“契約書”にサインしたんだよね? その契約書…絶対何か“仕掛け”がある筈なの…」

「フム…と言うと?」


「んと…“仕掛け”には色々あるんだけど――もし契約を破ると“契約書にサインした者は命を落とす”…と言う例もあるの」

「なッ…!?」

「何だって!?」

「どっ…どうすれば良いんだ…!?」


芽依はアンズに肩を掴まれてグラグラと身体を揺らされた。


「あわわゎ…!! おっ、落ち着いて!!た…例えば、の話なの!! 今回の件がそうとは限らないの……!!」

「でも――じゃあ…どうすれば良いメポ?」


暗黒騎士のカイトの事なら、その契約書に何か仕掛けをしているに違いない…。


「あの……私に考えがあります」

「………!?」


黙って話を聞いていたシロネが、重い口を開いた―――。

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