第2話 ここで二手に…

午前5時―――。


【ホワイト城・入り口】

ホワイト城へ辿り着いたアンズたち一行……しかし。


※一応小声です。

「やはり――見張りがいますね」

「入口は裏にもあるメポ!!」

「…ここで二手に別れるか」


「メイとシロネ様と黒兄が、流月と一緒に裏口から入って、アンズっちが表から突入するメポ!」

「ちょ…ちょっと待てメポ子!! 何で俺が独りなんだよッッ!! しかも表からって…!!」


黒蝶はやれやれ…と深い溜息を吐いた。


「いいかアンズ。お前はこの世界で凄腕の剣士じゃないか。仲間を守るためだと思ってオトリになってくれ」

「信じてるメポ!アンズっち☆」


流月はぽんっ!とアンズの肩を叩いた。


「フッ……そこまで言うなら仕方ないな。表から入ってやろうじゃないか!!(キラ――ン☆)」


「………。(別にそこまで言ってないと思うが……)」

「………。(もしかして アンズお兄ちゃんはだまされやすい人なの?)」

「(単純で助かったメポ♪)――あ・アンズっち、チョット待つメポ!」


―――ブチブチッ!!!!


「…イッテェェ!! イキナリ何すんだよメポ子ッ!!」


流月はアンズの髪を2・3本むしり取って 緑色の怪しげな液体が入った小瓶の中へ入れた(髪は溶けた)。


「コレで完成メポ♪ はいコレ、アンズっちへプレゼントメポ☆」

「…これは――?」


「ピンチの時に飲むと、効果が現れるメポ!!」

「ホントかよ……毒じゃないよな?」

「毒じゃないメポ。アンズっちを助けてくれるメポ」

「ふぅん…。まぁ、貰っておくよ」


そんなこんなで…アンズ達は二手に別れた――!!

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