第3話 メイの能力

「…何だ、その件でこの街へ来たのかい?それだったら―――」

「(……ごくっ)」

「…もう解決したよ」


「……へ?」

「……は?」


「…もうシロネ様は見付かったのさ。だから帰った、帰った」

「エェ―――ッ!?!?」


「ま…まぁ、無事だったなら良かったじゃないか!!……なっ、メポ子!!」


アンズは流月の肩をポンポンと叩いた。

しかし…流月の表情はまだ険しいままだ。


「…メポ子?」

「(…おかしいメポ。事件が解決したのに、何故城は黒いままメポ?…何故妹のクロネ様が女王を継承する事になっているメポ?)」

「…おーい、メポ子ってば。聞いてんのか――?」

「……アンズお兄ちゃん。」


ずっと黙っていた芽依が、アンズの服をぐいぐい引っ張っている。


「……おっ?どうした、芽依?」

「…あのおばさん、嘘ついてるの」

「………えっ?」

「…………!?」


「えっとね、正しく言うと“魔力”に操られて、嘘を吐いてるの」


芽依の目が緑色に光っている…。


「おっ…おい、どういう事だよ…ハム太?」

“オレ様は風太だ!! コホン…メイの能力の1つ【見破り】。 嘘を吐いてる人に反応して、その嘘を見破る事が出来るんだ”

「…………!!」

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