第2話 黒く染まった城

そして…アンズ達一行は、無事に城へ到着!!


……しかし。


「えっ…?これって…」

「ホワイト城が…!!」


“ホワイト城”はその名の通り、白くて美しい城だ。


しかし、アンズ達の目の前にそびえ立つ城は――。


「ま…真っ黒メポ!?」

「…のぞみ!! これはどういう事なんだ!?」

『気を付けて…!! 何者かにホワイト城を乗っ取られた可能性があるわ!!』


「そんなッ…!! …シロネ様!!」

「…待て、メポ子!!」


アンズが流月の腕を掴んで止めた。


「アンズっち…!! 離すメポ~!!」

「今はまだダメだ!! 危険過ぎる!!」

「………ッ!!」

「…メポ子の気持ちはスゴく分かるよ。俺も早くお姫様達を助けに行きたい。だけど…今はまだ待ってくれ」

「………。(コクッ)」


アンズの言葉に 流月は無言で頷いた。


「よし…まずは街の人達に話を聞きに行こう!!」


【ホワイティ街】


「…あの~、すみません」

「…あら、いらっしゃい。何か用かしら?」


アンズは優しそうな街のおばさんに声を掛けた。


「あの城の事について 何か知らないか?」

「ホワイト城の事かい?今度クロネ様が女王様になるんだよ」


「えっ?でもクロネ様って……」

「(…シロネ様の妹メポ)」


流月がアンズにこそっと耳打ちした。


「我々はシロネ姫が行方不明だと聞き、此方へ参りました……。今 何が起きているのか、ご存知ですか?」


黒蝶がアンズよりも丁寧に、話を聞き直した。

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