第5章 ホワイト城へ

第1話 シロネ姫とは

【森の中】

新たに流月と真依の妹・芽依をギルドに加え、アンズ達一行は“ホワイト城”へと向かっていた。


「(…なぁ、のぞみ…)」

『何でしょう、アンズ』


「(メポ子の様子がさっきから何か変だ…何か知らないか?)」

『…流月は――、』


「…シロネ様の侍女だったメポ」

「…うわぁっ!? メ…メポ子!? き、聞いてたのか…」

「アンズお兄ちゃん、五月蝿いよぉ…」

「す、すまん……」

「(……やれやれ)」


「あっ!! …じゃあメポ子は シロネ姫の事よく知ってるんじゃ…!?」

「全部は知らないメポ!でも、少しなら……」


シロネ様は魔法を使える、お姫様。

その魔力は自分でコントロール出来ない程 凄いらしいメポ。


私に「流月」の名前を付けて下さったのはシロネ様メポ。


シロネ様には1才年下の妹姫クロネ様がいて、家臣のオルタナじぃじとは皆仲良しだったメポ。


シロネ様は 流月がツラい時、いつも隣に居てくれた。 いつも笑わせてくれた。


「おやつにプリンが無いと、ブルーになったり…子供っぽい所もあるメポ」

「明るくて、優しくて…可愛らしいお姫さまなんだな」

「……メポ」


流月は、こくっと頷いた。


「…シロネ様の事も心配だけど、妹のクロネ様とじぃじの事も心配メポ!!」

「そうだな…早く助けに行こう!!」

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