第8話 芽依仲間入り☆

「…風太、鈴花。」

“はい、ご主人様”

“呼んだか 真依?”


双子の召喚獣・ハムスターズ(アンズ命名)が、現れた。


「あなた方の、どちらかが芽依と一緒に行きなさい。」


“仕方無いなぁ…。オレ様が一緒に行ってやるよ”

「いいの?ありがとう、ふーた!!」

“おう、任せとけ!!”


「皆に神のご加護があります様に――芽依、これを貴女に……」


真依は、芽依にあの指輪を渡した。


「あっ…その指輪は――!!」


昨夜、真依が流月に見せてくれた 村の宝珠だ。


「…って、メイが持っていて大丈夫なの?」

「村に置いておくモノじゃ無いのか?」


「芽依がこの指輪を大切に持っていれば 村も芽依も守護されるから 村に置いてなくても大丈夫よ」

「そうなんだ……」


「これは大事な指輪です。大切に扱いなさい」

「…うッ。わ、分かりましたぁ……」


―――ピロリン♪


アンズ達のスマホが鳴った。


【芽依さんを、アンズさんのギルドメンバーとして、正式に承認しました】


「み、みなさん…よろしくお願いしますなの……」

「そんなに緊張しなくても大丈夫だぞ」

「そうメポ♪ キャプテンが、ヘタレアンズっちだし…」

「おいメポ子…誰が何だって!?」


“ククッ…メイ、キャプテンがヘタレらしいぞ。”

「ヘタレってなぁに?」

“弱々しくて情けない性格をしたヤツって意味だ”


「そこのハムスターは黙ってろ!!!!」

“オレ様はハムスターじゃ無いっ!! 召喚獣だっ!!”

「…ぷぷっ――あはははっ♪」


アンズ達の様子を見て、真依は少しほっ…とした。


「…ま、何とか大丈夫そうね?」

“…鈴花は少し心配ですわ。(溜息)”

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