第7話 真依とお別れ

この村で、真依とはお別れになる。


……その代わりに。


「えっ!? メイが…お兄ちゃん達と一緒に行くの?」

「…芽依はまだ外の世界の事を知らないでしょう? アンズ君たちと一緒に行きなさい。そして色々学んで来なさい」

「でも…お姉ちゃんは? 一緒に行かないの?」

「…私は、この村の村長だから。それに…またいつカイトが戻って来るか分からないし―――」


カイトは偽物の宝珠を持って行った。

それに気付かれ、また村を襲って来るかも知れない…。


「メイはお姉ちゃんと一緒が良い!!」

「芽依……」


真依は、芽依と同じ目線に屈み…手を握った。


「いい?芽依…。今度敵が襲って来た時、私は貴女を守れるか分からないの……。だから、アンズ君達と一緒に行って欲しい」

「…………。」


「なるほど…この村に居るより、俺達と一緒に居る方が安全って訳か」

「…確かにそうメポね」

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