第9話 真依の気持ち
「その後――カイトは追い出せたけれど…魔獣を倒すのに少し時間が掛かってしまって…」
「許せないぜ…アイツ!!」
「うん……それでも私ね――」
「……真依?」
「私…まだカイトの事が好きなんだって――気付いたの」
「………!!」
例え 闇に堕ちても。
どんな悪者になっても。
いつかきっと元に戻ってくれると信じて―――。
「カイトの事 ずっと待ち続けると決めたの……」
「――ま、真依ちゃん……」
「…………」
部屋がまたしーん…と静まり返った―――。
―――ガラガラッ。
「………!!」
「お姉ぇちゃーん。話しはもう終わったぁ?メイお腹空いちゃったの~」
「…うん、もう終わったよ。おそくなってごめんね」
真依は、芽依ににっこりと笑いかけた。
「ところで…皆、今日宿は決まってるの?良かったら、ウチに泊まっていかない?」
「あ…ありがとう、助かるよ!!」
「じゃあ…今からご飯とお風呂の準備するね♪ 芽依、お姉ちゃんを手伝ってくれる?」
「はぁ~い!!」
「…………」
アンズ、流月、黒蝶は思わず顔を見合わせた。
真依の笑顔が、どこか切なかった……。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます