第6話 村で起きた事

「さっきは妹の芽依を助けてくれてありがとう…。大変だったでしょう?」

「いやぁ~、あんなのはお安いごよウッッ!?!? …痛ッッてぇな!! 何すんだよメポ子ッ!?」


アンズは流月に思いっ切り足を踏まれた……。


「助けたのは黒兄と流月メポ!!」


真依はアンズと流月を見てクスクス笑った。


「ふふっ…2人とも変わらないね。私がギルドを抜けて…皆とこうやって逢うのは1年ぶり位かな?」

「多分、その位だな…。真依が元気そうで良かったよ」

「……うん」


真依の表情が、少し曇った…。


「なぁ真依…この村でさっき何が遭ったのか、教えてくれないか?」

「うん…分かった…」


真依はため息を吐き…真実を話し始めた――。


「さっき…カイトが私の所へ訪ねてきたの」

「……カイトが!?」

「……って誰メポ?」

「あれ…?メポ子知らなかったっけ?」

「…知らないメポ」


皆の表情は、どこか寂しげだった。


「…仲間だったんだ、昔な。」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る