第5話 真依の家へ

【真依達の家】


「…じゃあギルドを抜けたのは、この村の村長になるからだったのか」

「うん……のぞみちゃんにはちゃんと伝えたんだけど……。16才の私が村長になるなんて……アンズ君達には恥ずかしくて言えなかったの。ごめんなさい」

「何も謝る事は無いよ。真依が無事で良かった」

「……ありがとう。」


真依は恥ずかしそうに微笑んだ。


芽依メイ、私たちはこれから大事な話をします。だからお庭で遊んでてね?」

「えぇ~っ、メイもお話聞きたいの!」

「芽依……」


真依が困った顔をしていると…。


“真依 しっかりしろよ!!”

“主様を困らせてはいけませんよ、芽依様”


双子の(見た目はハムスター)召喚獣、風太フウタ鈴花リンカが出てきた。


鈴花は言葉遣い丁寧で落ち着いた姉。

風太はやんちゃで、誰にでもタメ口をきく弟だ。


「あぁ―――ッッ!! お前らは真依のペット!!」

“なっ…!? 私たちはペットじゃないですわ!! 真依様の守護獣ですっ!!”

“全く…失礼なヤツだな!!”


「わ…分かったから そんなに怒るなょ……」

「あははッ♪お兄ちゃんがふーたとりんかに怒られてる~!!!!」

「全く…情けないメポ」

「………」


「風太…鈴花。少しの間 芽依の事をお願い出来るかしら?」


風太は、やれやれ…と溜め息を吐いた。


“…仕方無い、少しだけ遊んでやる”

「…ホント!? わ~い♪」

“では行って参ります、真依様”

「うん…よろしくね」


3人(1人と2匹)は部屋から出て行き 部屋が静かになった―――。

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