第3章襲われた村

｢くっ…遅かったか?!」

村には数匹の魔獣に襲われたと思われる、大きな穴や深い傷跡。

小さな火の粉が、あちこちでパチパチと音を立てていた。

｢のぞみッ、村の人たちは…!?」

『大丈夫よ!! 皆、別の場所に避難してるみたい』

｢そっか…良かった――」

｢でも…何でこの村が――？」

｢…………」

すると……その時。

……ガラガラッ―――。

｢……ううっ――」

｢………!?」

すぐ近くで瓦礫（がれき）が崩れる音と、人の声が聞こえた!!

｢あわわゎ…!?!? この中に人がまだ居るぞ!?」

『…落ち着きなさい、アンズ!!…黒蝶、お願い出来るかしら？』

｢……了解。流月…キミも手伝ってくれるかい？」

｢もちろん良いメポ!!」

｢…ありがとう」

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい