第2話

「じゃあ、やっち、私とやろう」

女性の先輩にあたる人が言った。

私が指名されたわけだ。私もアルコールが入っていた。発泡酒だ。当時でたばかりのビールで、アルコールの度数は比較的低い。私は酔っておらず、しかし、場をしらけさせては、と、思い、

「やろうぜぇ〜」

と言った。


互いに近い距離だ。こんなに直近に女性を、私は見たことがなかった。ポッキーは先輩の口につけられて、私は、差し出された先輩のポッキーを咥えた。

ーどうすれば良いのかー

私の疑問は解決しなかった。先輩と、ただ向き合い、その先のことは、考えになかった。

ーポッキーで、こうなるとはなぁー

ただ、その場はやんやと騒いでいる。

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