第13話 隠された秘密
ある日曜日の事だ
「あなた私が……私が……バカでした。これからはあんな男の事は忘れて家族のために頑張ります。だから……あなたお願い。戻って来て下さい。お願いです。ワァワァ~~ン😭ワァ~~~~~ン😭」
「もうお前とはやっていけない。帰ってくれ!」
”カチャン” ”カチャン”
その時理恵が買い物から帰って来た。
「こんばんわ!いらっしゃっていましたか?奥様もご一緒にお食事どうですか?」
「イエ……結構です」
「分かりました」
理恵は、そそくさと晩御飯の支度にとりかかった。
「理恵さんあなただって……そんなにお若いのに、何も30歳近く年の離れた男を選ばなくても……あなたのようにお綺麗な方でしたら引く手あまたでしょうに。お願いです夫を返して下さい。ウウウ(´;ω;`)ウゥゥお願いですから」
「奥様申し訳ございません。ですが、私のお腹には赤ちゃんが……」
「ええぇぇええええ!そんな事……そんな事……断じて……断じて許しません。私は離婚用紙に班を押しません事よ!あなた、それでもよろしくて!」
「麗子お前が不貞を働いたせいでこんな事になったんだ。こっちだって弁護士を雇って徹底的に争うから!」
「あなた…ワァ~~~~ン😭ワァワァ~~ン😭目を……目を覚まして。お願い!ウウウ(´;ω;`)ウゥゥワァ~~ン😭ワァ~~~~ン😭」
麗子はやっと……やっと目が覚めた。結婚する気などサラサラないくせに、散々結婚をエサに家庭をメチャクチャにして、散々お金を巻き上げ身体を弄んだジョセフに、麗子はカ—ッ!となり殺害を企てた。
だが、事態はとんでもない方向に向かう。
◇◇
今日もママ友たちが集合して犯人探しに余念がない。
「皆様は犯人は誰だと御思いですか?」
「まずはアメリカ人妻ジュリアは絶対に犯人ではありません。それは断言できます!」
「それはそうですね。だって……日本にやって来た形跡が全くありませんものね?」
「そうです!そうです!」
こうして…アメリカ人妻は、犯人リストから外された。
ここで副リ-ダ-樹々が本題に入って行くべく話をまとめた。
「それでは……大和君の話ではリストから麗子様も外さなくてはいけません。大和君が姿を消す前に『証拠がある』と言っていた重要証言は絶対に見逃すことは出来ません。更にはアメリカ人妻ジュリアも渡航記録がない事から外します。それではあと……犯人として疑われるべき存在は愛人山中課長が一番怪しいですね?」
こうして…犯人探し会合は終了した。
◇◇
だが、事件は思わぬ方向から明らかとなって来た。それは……ママカ-スト3番手ママあずさの息子からの通報から始まった。
ご主人様は大手自動車メーカーに勤務する一見何の問題もない家庭に映るが、実は…息子の翼君にはとんでもない悪い癖があった。それは自分の持っていない、人が持っている羨ましいものを見ると我慢が出来なくなる悪い癖が有った。
そして…コッソリ盗んでしまう悪い癖があった。
「ママあのね?ママあのね……」
「どうしたの……翼?」
「あのね?実は……実は…蓮君の……蓮君の……家のキ-ホルダーだけど……ハリーポッターの……ワァ~~~ン😭ワァ~~ン😭僕……僕……欲しくなってワァワァ~~ン😭ワァワァ~~ン😭盗んじゃった。そしたらね……蓮君にバレてしまって……そして…あの男を……あの男を……刃物で刺してって……そしたら黙っててあげるってワァワァ~~ン😭ワァワァ~~ン😭」
蓮君のママは副リ-ダ-樹々。一体これが意味することとは?
実は…さくらちゃんのお父さん殺害事件は慶高学院で大騒ぎとなり、連日連夜警察の事情聴取や取り調べが行われ、更にはママたちの間でも大騒ぎとなり翼君は怖くなり全てを抱えきれなくなりママあずさに話した。
次回最終話。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます