第3話カイの物語2

カイの物語2

カイは相変わらずながらも、変わりもしない白い光の走り続けている。どれほどの時間が経

っていたのかなど見当もつきはしないだが、一週間くらいはこの調子である。

だけれども、わずかながらも変化がある。

それはカイにしかわからない。極めて主観的なものかもしれないが、カイの中では明確な変化

であり、カイはそれを逃しはしなかった。

走り続けていると、白い光の濃度が薄くなっているようにおもえるのだった。

カイはどこまでも突き進めば、光の向こうに行けるに違いないと、より強く感じ始めた。

(いいぞ!いいぞ!俺はやってみせる!俺にやってやれない事などないんだから)

カイは前向きだった。常に。

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