第33話

「神級・全衰弱化」

そう、たつきが唱えた瞬間、おびただしい数の敵が一瞬に通常の状態に戻った。

いや、通常より弱くなっている。

「まじか、、、」

彼の能力は、上の層ではあまり役に立たないものの、深層や冥層になるととても役に立つ。

「律さん、いけますか?」

「これならいける」

律さんは、一瞬で敵の首をはねた。

やっぱすごいな。俺はあんな事できない。

それにしても、たつきってすごかったんだな。

これならZランクも夢じゃない。


俺たちは、順調に冥層へと向かった。

そこには、俺たちが想像しかなった者がいた。


人だ。

人形のモンスターじゃなくて、人だ。

俺たちは、誰か分からず首を傾げていた。


ホークスを除いて。


「お前、こんな事やってたのか。」

「何だ、兄弟。お前こそ何やってるんだよ」

「お前に兄弟と言われる筋はねえ。はよこっちへ来い、"スパイク"。」






俺達の前にいた人物の名は、スパイク・ホークス。


ブルース・ホークスの「兄」だ。


そして、彼が握っているものは俺たちが探している「ダンジョンハート」だった。


「なんで、おまえがダンジョンハートを?!」

「なんでって、このダンジョンの主だからね」

「主ってなんだよ。ダンジョンは自然にできたものだろ?」

「はあ。まだみんな勘違いしているんだ」

「もしかして...!」


「ダンジョンは、自然災害じゃなくて、ただの人災だ」


「「「「「「「「人災?!」」」」」」」」

「普通に考えたら、今まで普通だったのにいきなりダンジョンが出るって変だろ?」

「たしかに....」

「俺のほうでは、一応見当はついてる」

「誰なの?」

「WDAの中にいる」

「おいおい兄弟、そんな模索しないでくれよ」

「俺はもう気づいているんだ。



 スパイク、お前異世界からのスパイだな?」

「何言ってるんだこいつ」

「WDAにスパイで潜りこんでるんだろ?」

「え?」

「こいつはな。








 5年前に異世界に派遣されてから行方不明だったんだ」


「てことは、、、」

「異世界の誰かから頼まれたんだろ?」

「じゃあ、WDAは関係なくない?」

「さっき調べたけど、WDAの職員リストに"スパイク・ホークス"が入っていた」

「てことは、、」

「完全に黒だね」


「とりあえず、お前はそのダンジョンハートで何がしたいんだ?」

「それはなぁ。ダンジョンブレイクを起こすんだよ」

「そんなことしたらお前まで死ぬぞ?」

「いいや。俺は異世界の装備をしてるから無敵だ」

「じゃあ、最初から人を巻き込もうとしてたのか」

「てか何が目的だよ」


「そりゃ、俺がWDAの会長になって好き放題するだけだよ」

「あ、もうこいつ無理だわ」

「本当にこんな頭のねじが外れた奴がブルースの兄弟?」

「残念ながらね、、」


すると、律さんがこんなことを言い出した。

「そんな自信満々でやばい計画してるなら、つぶしてもいいよね?」

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没作

https://kakuyomu.jp/my/works/16817330669016529641

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