第26話

「元の世界に戻る方法ねぇ、、、」

「そういえば、アシュアダンジョンに異世界ポータルがあるって聞いたよ」

なるほど、この世界も同じような噂があるらしい。

俺は、そのアシュアダンジョンについて聞いた。

どうやら、メシラという国の、アシュアという首都に存在するダンジョンらしい。

しかし、メシラは最近ずっと内乱が起きているらしい。

そのため、アシュアダンジョンに潜っている人は少ない。

よくわからんが、とりあえずそこに行けばいいということだ。

そして、もう一つ興味深い話を聞いた。


「あ、謎の探索者たちがアシュアに潜ってるって聞いたぞ」


その言葉を聞いて、俺は少し心当たりがあった。

おそらく、御子のことだろう。

"たち"って言ってたから、Sランク以上の招集された者たちかな。

「それって、何人ぐらいですか?」

「たしか、5人ぐらいで、ボロボロだったらしいぞ」


やばい。

この話から察するに、命からがら逃げてきた、ということだろう。

そして、Sランク以上はざっと1万人いるから、そのうち100人は行ってると思われる。

だけど、見つかったのは5人。

そして、ボロボロ。

御子が、もし異世界に言ったのなら、本当に死んでいる可能性もある。

これは、ホークスに確かめてもらわないと。

だけど、ここから呼ぶこともできない。

スマホももちろん繋がらないだろうし。

そこで俺は、魔力通信ができるか試してみた。


>ホークス、聞こえるか?

>異世界にいるって聞いたんだが、大丈夫か?

>いや、大丈夫なんだけど出られなくなって、、、

>それはやばいな。

>でも、出られる方法は見つかったし大丈夫。それより、、、、

>?

>御子の安否を確認できないか?

>ああ、なんとなく察した。それと、言うのを忘れていたが、、、、

>なんだ?


>イザベラも、異世界へとさっき出発した。

>え?

>単に、曹を助けるためだ。

>大丈夫かな、、、

>一応、世界二位だぞ。

>そういえばそうだった

>あ、結果が出た。御子は、生きているけど瀕死。

>へ?

>周りに残り4名の生命反応を確認できた。

>全員無事か?

>一人は仮死状態、御子ともう一人は瀕死、あと二人は戦闘可能だ

>そういえば、5人の謎の探索者たちがダンジョンに潜ってるって聞いたぞ

>多分御子たちだろう

>イザベラと合流したら、すぐ向かう

>頑張れ、祈ってるぞ


ということだ。

通信は成功したけど、御子は瀕死か、、、

それなら、早く助けないといけない。

だけど、場所がわからないし転移できないからすぐ着くのは無理そうだ。

いや、待てよ。

それは、ただ転移のレベルが低いからじゃないのか?

イザベラは転移の使い手だから、もしかしたら可能性はある。

俺は、急いでここらへんにスポーンしたであろうイザベラを探した。

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遅れました!!!すみません!!!

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