第23話

「それは、私の口からは言えない。ただ、、、、




 この世界は、確実に崩れてきている。」


イザベラがこのことを言った意味が、少しわかった気がした。

次々わかってくる隠されたこと。

俺がZランクになってから、いろいろわかってきた。

だけど、もしこのままDランクだったら?

もちろん、このことは知れなかっただろう。

一体、これからどうなっていくのか。

俺は不安を抱きながら、一日を終えた。


翌日になり俺は、いまだ辞めていない会社に行き、終わった後にいつも通りダンジョンに潜った。

ただ、今日はいつもの東京ダンジョンじゃない。


「ここ、すごいな、、、」


そう、俺が今日来ているのは千葉ダンジョン。

ここは、高ランクモンスターがたくさん出るので、あまり人気はない。

そのうえ、噂によると深層近くに異世界につながる扉があるらしい、、、

正直そんなことがあり得るはずないと思っている。

俺がここに来た理由は、ホークスに行ってくれと頼まれたから。

どうやら、ここに異様な反応があったらしい。

もしかしたら、ダンジョンブレイクが起こるかもしれない。


―ダンジョンブレイク。

記録されている中で、世界で7回しか起こっていない超低確率で起こる大規模な災害のことだ。

ダンジョンが破壊され、モンスターがあふれ出る。

これを未然に防ぐには、ダンジョンのかすかな異常を検知するしかない。

検知したとしても、今の段階で完全に食い止める方法はない。

だから、問題になっている。


そして、俺と一緒にきょう戦うのは、クランメンバーと未衣だ。

イザベラとホークスは、用事で来れないそうだ。

「じゃあ、行くか。」

俺たちは、どんどん中へと進んだ。

幸い、クランメンバーは全員Aランクまで上げた。

少し大変だったが、ホークスの分析能力で最適な組み合わせを教えた。

そうしたら、以前より格段に成長速度が上がったんだ。

こう考えると、Zランクも悪くないな。

そして、Zランクのことを考えると、ますます御子が帰ってきてほしいと思う。

彼女とは、昔からダン友だった。

俺は、いろんなダン友を作ったが、彼女とは特に仲が良かった。

だから、たくさんの思い出がある。

頑張ってほしい。そう願うしか、ないけれど。

自分にできることがあるなら、、、、と思う。


そして、数十分で下層の終わりまで来た。

「ここからが深層だ。気を抜かないように」

「「「「「わかりました」」」」」


進んでいくと、何やら異様な感じがした。

これが、ホークスの言っていた"異様"か。

「あ、あれ!」

未衣が、急に何かを指さした。


それを見ると、、、、


光が差し込んだ扉があった。

そして、そこから未知のモンスターたちがここに流れ込んでいた。

その瞬間、建物がかすかに揺れた気がした。


―ダンジョンへの攻撃を察知しました。

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御子、無事でしょうかね、、、

とてつもないスピードで進みますが、きちんと100話ぐらいまで書くつもりです。

いずれ、異世界が舞台になるかも。だけど、基本は現代なので。

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