第22話

数日後。

玄さんが加工を終えたみたいなので、鍛冶屋に行った。

「ほれ、これなんかどうだ?」

玄さんが渡してくれたのは、指輪だった。

俺は、元々武器という武器がない。

なぜなら、魔力で戦うため武器が必要ないから。

そこで、玄さんは俺がいつもつけている魔力強化リングにあのクリスタルを取り付けたらしい。

早速使ってみることにした。


「おぉ、、、!」

使った瞬間、なにかすごいオーラを感じた。

これが、追加された機能か。

まぁ、実際に戦ってみないと機能はわからないか。


そういえば、最近御子を見てないな。

ここらへんにもよく来てたみたいだし、ついでに玄さんに聞いてみるか。

「玄さん、御子見ませんでしたか?」

「あー、御子ちゃんは数日前異世界に行ってくるとか言ってたよ」


ん?

異世界?

空想上のものだと思ってたけど、本当にそんな物があるのか?

でも、あの御子が嘘つくわけないんだよなぁ、、、

そもそも、異世界は当然未知の世界だからそんな危険を犯して行くはずないと思うんだけど、、、

すこし危険を感じたが、何もできないので無事を祈って、俺は拠点へと帰った。

「ただいまー」

「おかえり。その指輪、新調した?」

「そうそう。なんか前の施設で見つかったクリスタルを加工してもらった」

「あ、曹帰ってきてるじゃん。そういえば、御子は?」

「なんか異世界に行くとか言ってたらしい」

そう言うと、イザベラが動揺した。


「異世界。。。彼女、50%の確率で死んでるわよ。」


え?


「どうして?」

「異世界は、WDAが管理してる。

 つまり、何かしらの命令がない限り入れない。

 つまり、Sランク以上の探索者が招集されたのよ。」

「え、でも俺たちは?」

「Zランクは特例で免除だって。」

「たしかそんな事も言ってたな。」


そう言っても、、


「なんで、50%の確率で死んでるって言い切れるのか?」

「異世界は、未知がいっぱい。何があってもおかしくないのよ。

 過去に異世界に行った探索者の中で、帰ってこれたのは55%だけよ。」


そんなことが、、

「どうにかして、御子を連れ戻せないのか?」

「流石に私達だけじゃ、WDAに勝てない。」

「どうして?一応俺たちZランクだぞ?」

「だけど、、、、、

 WDAの最終兵器には誰も勝てないわ。」

「何だそれは。」


「それは、私の口からは言えない。ただ、、、、






 この世界は、確実に崩れてきている。」


----------------------------------------------

Zランクでも勝てないこの世界。

何者かが操っているとしか考えられませんね。


誤字の報告いつもありがとうございます。

やる、って言ってやってなかったので時間があく週末にやります。

そして、日間10700pvありがとうございます!!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る