第18話

そのころ、国のとある機密施設にて。

「どうにかしてくれないか、頼む。三城龍矢」

「ほんとは面倒ごとは嫌っすけど、TKSをつぶせるならいいですよ」

そう、国は世界ランク5位、日本で最初のZランカー三城龍矢に声を掛けた。

「あ、じゃあ俺がやらかしたこと全部もみ消してくれません?」

「いいだろう」

「じゃ、ちょっくらつぶしに行ってくるとするか。」

「本当に頼む。このまま"あいつら"を消さないと、この国の存続が危うい。

 もしこれが成功したら、相当の役職に就けるから。」


そして、地上に出た龍矢は、彼の得意分野であるスキル「暗殺者」を使った。


スキル「暗殺者」。

一度顔を合わせた人物の背後に回り込むことができる。

しかも、範囲が広い。

そして、即座に目的を殺す。


そのため、このスキルを極めたものは世界を支配できると言われている。

彼がZランクになれたのもこのスキルのおかげだ。

彼はもうすでに一度TKSと会っているので、このスキルを使うことができる。


そのころ、曹たちは。

「全員人質は俺たちの事務所に転移しといて」

「え、スペース無いでしょ?」

「こんなこともあろうかと地下に綺麗なスペース創ったから」

「全員となると大量の魔力を使うわね。

 TKS、魔力を転送してくれない?」

「おっけー」


俺は、イザベラに俺の持っている魔力の一部を流した。

その時だった。


「お前はもう終わりだ」


俺の横には、ビーストナイフを持った龍矢がいた。

彼は、もう勝ちだと思っているだろう。

だけど、俺の魔力創造能力を舐めないでもらいたい。

もし仮に、この皮膚が魔力で作られたとしたら?

そもそも、この体が魔力で作られた「クローン」だとしたら?


龍矢は、"俺"にナイフを首に刺した。

「ははははは!!!!!これで、これでお前は終わりだ!!!!!!!!!」



「いや、それ俺じゃないよ。」



「は???」

俺は、龍矢を魔力の檻に閉じ込めた。

「嘘、おい!!なんでお前は生きているんだ。ビーストナイフを使ったんだぞ!」

ビーストナイフ。

それに刺された者は、ナイフに血を抜き取られる。

刺された瞬間、対象の余命は30秒。


「いや、前戦ったときに思わなかったのか?

 俺は、魔力で何でも作れるんだよ。もちろん自分もね。」


そう、自分のクローンも作ることができるのだ。

このことに気づいたのは2日前。

ホークスが、俺たちに協力している間、こんなことを言い出した。

「TKS、クローンは魔力で作れないのか?」

「なぜ?」

「いやぁ、そしたらちょうどいいトレーニング相手になるかなって」


トレーニング目的は別として、確かにそれができたらいいと思った。

いざという時にクローンを使っていろいろできるからな。


そして、試しにやってみたらできた。しかも本物と変わりないものが。

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