第17話
「Zランカーにそんなことできると思うなよ。
国専属探索者、、、いや
"人質"を返せ。」
「なっ、、、?!」
「こいつら、Zランカーの、、、!」
「ブルース・ホークス、そしてイザベラ・カドガン、、、
TKSも?!?!」
「早くしてください。
国専属探索者って要するにちょうど扱いやすい強いやつらを集めて反撃されないよ
うに防ぐ奴隷集団ですよね?」
「ふざけたこと言うんじゃないよ。君たちに何が分かるっていうんだ。」
「じゃあ、もうイザベラやっちゃって。」
そう俺が言うと、イザベラが転移魔法を使った。
イザベラの転移魔法はとても強力で、簡単には打ち消せない。
俺たちは、すぐ地下にある刑務所のようなところへ来た。
それにしても、とんでもなく広いなここ。
そういえば、ここまでくればあいつらも何かしてるはず。
そう思い、エゴサしてみた。
どうやら、今まさにダンジョン省が俺たちのZランクを取り消そうと頑張っているようだ。
そしたら、俺たちを合法的に捕らえることができる。
実は、世界でZランクはほとんどの刑罰が免除という特別な共通ルールがある。
理由としては、法律で十分な活動ができないときや、Zランクは人数が限られてかつ、法律で制限できないぐらいの人物と認められているから。
まぁ、この状況は、、、ね。
目の前には、牢屋に入った数百人の探索者がいた。
その中に、未衣もいた。
未衣もそうだが、全員やつれた顔をしていた。
やっぱり、"国専属探索者"は表だけだ。
本当は、この国はランク制度をやめたいのだろう。
でもそうすると、世界条例に違反するし、なにより世界で一番ダンジョンのことに関して権力があるアメリカが黙っていない。
そもそも、この状況自体も本当はアメリカが激怒するぐらいのことだ。
でも、ずっと隠してきたのだろう。
でも、もう今日で終わりだ。
初めてZランクらしいことをするけど。
イザベラと、ホークスならいける。
まだ二人とも会ってまだ日が浅いが、信用はできる。
それに、未衣もまっている。
「みんな、行くよ!」
「「あいさー」」
俺は魔力で鍵を創り、みんなを助けていく。
ホークスは、奥へ進み職員たちを眠らせる。
イザベラは、証拠の撮影と結界を張った。
そして、数分後。
ホークスが見る限り全員助けた。
俺たちが一息ついていると、未衣が来た。
「曹、、!」
「未衣、無事だったんだな。」
「怖かったよぉ、、、、、」
彼女は泣きだした。
俺は彼女が泣き止むまで待ってから、ここで何があったのか聞いた。
どうやら、ダンジョン省の地下にあるこの施設は、政府の奴隷を育てるための施設のようだ。
彼女も奴隷として扱われていたそう。
つまり、"国専属探索者"は形だけ。
有能そうな人を全員見つけ、政府として使いやすい人材に作り替えていたんだ。
「とりあえず、、、」
「この事実をばらしますか。」
「私、証拠を取ってあるから早速SNSに流すわよ。」
「これはもう国自体が変わらないとダメだろ、、、」
どうやらスムーズに終わりそうだ。
後は国がどう対応するか、だが、、、
国は、俺たちが潜入してからとある人物に助けを求めていた。
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