第3話

数分後、俺は別の部屋に案内された。

「では今から、精密検査をします。

 さっき行った部屋では、SSSランクまでしか想定していない設計です。

 ですがここでは、Zランクまで計れる上、細かいステータスも確認できます。」

なかなかすごいとこらしい。

早速受けることにした。のだが、、

「この部屋には何もありません。そして、検査に数時間かかります。

 協力していただけますか?」

そのために泊まるか聞かれたのか。

もちろん答えはYESだ。

せっかくなら、その真実を知りたいからね。


そして、何も起きず数時間後。

どうやら結果が出たようだ。

「動揺してしまってすみません。

 進藤曹さんのランクは、Zです。

 おめでとうございます。世界ランクは3位です。」


まじかよ。

しかも、3位だ。

俺がたった今Zランクになったということは、世界で6人だけとなる。

その中で3位だから、Zランクの中でも上位ということだろう。

未だに自分でも信じられない。


そして、俺は御子にMINEでそのことを伝えた。

彼女は「ふぃおあえをげあwgぼうwbgfd」と言っていた。

SSランクの彼女が言うくらい、すごいことなのだろう。

そして、世界ランクに入るとニックネームを設定できるとのことらしい。

せっかくなので、「TKS」とすることにした。

TuKaSa、この三文字から取った。

まぁ、Zランクになってもいつも通り探索して会社行っての繰り返しだと思っていた。

でも、世はいま混乱状態なことを彼は知らない。



「速報です。日本人2人目のZランクが誕生したとのことです。

 世界ランクは3位。ニックネームはTKSです。

 各メディアは、彼の素性を探っていますが、ダンジョン管理局は本人の申し

 出がないため模索を控えるように、とのことです。」


そして、Yotubeにもたくさんの動画が上がった。

TKSが誰なのかを考察する人、なりすましをする人。

大手クランも探しているようだ。

そんな事も知らず、曹は今日も会社に行っていた。


会社は今日も騒がしかった。

いや、今日は格段に騒がしかった。

「知ってるか?Zランクが出たらしいぞ、TKSって奴らしい。」

「誰なんだろうね~」

まさかの俺のことについてだった。

まぁ、今口に出したらややこしいから言わないけど。

すると、とある同僚がこう聞いてきた。

「TKSって、もしかして曹じゃねww」

周りからは、あんな貧弱なやつはないだろとか言われていた。


まぁ、そりゃそうだろうな。

でも、俺なんだけど。

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