第24話

その後昇格試験は一旦中止となった。

流石にSランク冒険者なだけあって命に別状はなかったが私が攻撃した部分の骨が折れていたためそのまま病院に連れていかれた。





「で、その後事前に全力で攻撃しろと指示されてたから私にお咎めは何もなかったし特に何もしてないでしょ?」


「いやいや、それで何もしてないっていうのはおかしいからね?っていうか真冬の攻撃くらった人よく死ななかったね。下層のボスワンパンするような蹴りをくらって骨折で済んでるでしょ?」


「まぁ私と同じSランク冒険者だしそのくらいはしてくれないと困るんだけどね」


「あれ?でもそれだけだと私が試験なしでAランク冒険者になれた説明がつかないんだけど、その後何かあった?」


「いや特に何もないけど?あー、でもなんかあそこの試験会場に行くとすぐに帰らされるようになったんだよね。用事があってもその用事をすぐに終わらされて全然試験会場にいることが無くなったからそれが原因かなぁ」


「いや、絶対それでしょ!ていうかそんな理由で私試験なしでAランク冒険者になれたのなんかいやなんだけど~」


そう複雑そうに嘆く雫だった。







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