第16話

雫が魔法の調整をしているのを見ていると細かい調整が終わったのか私に話しかけてきた。


「ねぇ真冬、中層のモンスター相手にこの魔法が使えるのは分かったかさ、次は下層のモンスター相手にこの魔法を使いたいんだけどついてきてもらってもいいかな?」


「別にいいよ。それに言われなくても付いていくつもりだったし」


「やっぱり下層に一人でいくのは怖かったからどうしようと思ってたけど真冬がいると安心だよ!調整に付き合ってくれてありがとね、雫」


雫がそうやってお礼を言うと私たちは下層に転移した。


「ねぇ、いまさら心配になってきたけど私の新しい魔法、下層の敵に通用するのかなぁ」


モンスターを倒しにいこうとしたとき雫がそう不安そうに聞いてくる。


「多分大丈夫なはずだよ。下層のモンスターの中でも弱いほうのやつだったらワンパンできるレベルの火力してるし」


そう真冬が言うと雫が「え?」というような顔をしているのだった。

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