第12話

あれから火竜のブレスを何回か防いでいると雫が私に話しかけてきた。


「真冬、魔法のイメージは掴んだからもう大丈夫だよ」


「じゃあ、もうこいつ殺しても大丈夫なの?


「うん大丈夫。でも真冬気を付けてね。一回真冬が倒したことがあったとしても相手は下層のボスなんだから」


そう言ってくる雫。


:確かに

:油断していると足元すくわれる可能性あるもんな

:それに今はブレスを無効化できてるからいいとしても近づいたら他の攻撃をしてくるだろうしその攻撃を対処できるかわからないもんなぁ


「一応気を付けるけどたぶん万が一もないと思うけどなぁ」


「真冬のことは信頼してるけどもやっぱり心配なんだよ」


「わかった。じゃあすぐ終わらせてくるね」


「え?」


私は雫にそう言うといつもモンスターを倒してるときと同じように火竜の首の真上に転移してそのまま身体強化した足で火竜の首を一発でへし折ったのだった。




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