第3話

次の日、私は雫を連れてダンジョンに来ていた。


「久しぶりにダンジョンに来たからちゃんと戦えるか心配だよ」


そう心配そうに言っている雫。


「心配なんだったら家で待っててもいいんだよ?」


「いや大丈夫、それに真冬って配信で彼女いるって言ったことないでしょ」


「?うん、それがどうしたの?」


「だから真冬のこと狙ってる人いると思うんだよね」


「いやいや、私のことわざわざ狙う人なんていないでしょ」


私より雫のほうが可愛いし。それに配信始めたら雫のこと狙う人でてきそうだな~。やっぱり雫と配信するのやめようかな?


「うーん。真冬って自分のことに対して無自覚だよね」


「いや、そんなことないよ自分が冒険者のなかで強いほうなのは自覚してるし強いおかげで視聴者が配信に来てくれてるんだろうし」


「そういうことを言いたいんじゃないんだけどな~。まぁいいか、それより早く配信始めるために下層に行こ?」


そう言うと雫は私の手を引いて下層に向かって出発するのだった。

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