第2話 《俺の日常》

《ゆっくりと目を開ける。もう太陽が大分高い所まで昇っていた。もたれかかっていた大木の木の葉が風で微かに揺れていた。隙間から漏れる日差しが眩しい。目を細めながら大きく伸びをして立ち上がった。

「よし、今日も頑張ろう」

少し開けた場所に移動していつもの鍛錬をする。朝目が覚めてからのルーティンだ。一通り終わったら食事の準備。近くの川で捕まえた魚や山菜を軽く料理する。食事を終えたら荷物を持って出発した。

昼前頃から歩き出して休むことなく進み、辺りが真っ暗になる頃ようやく目的の場所にたどり着いた。古びた大きな二階建ての建物のドアの前でふと立ち止まった。もう夜も深い、さすがにみんな眠っているだろうから朝にしよう。扉の横にしゃがみこみ空を見上げた。月明かりが静かに辺りを照らしていた。》

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