第5話 西南の魔王

「さて…行きましょうか♡」

マリアは出発の準備を秒で済ませる


「え?行くって急に、どこへですか??」


「正直言って、マサル様♡の薄毛は呪いによるものなので、どんな薬を使っても…」

「ぜぇーーったいに治りません!!!」


「なにぃーーー!?」

ショックで石になるマサル




「基本に呪いを解くためには」


『新たな呪いを上書きして、元々の呪いを削除するしかないのです』



!!!!?

マサルとシノは驚いてに石になる



(呪いの上書き…そうすれば、私の呪いも…)



シノは自らの呪いを嫌っていた


シノは呪いの影響で自分が想いを寄せた異性とは決して結ばれることがない


以前、好きでもない男性と無理やり恋人同士になったことがあったが、しばらくしてシノが好意を寄せた瞬間に相手が引いてしまった過去もある





「魔王の影響で、人は生まれながらに何かしらの呪いを持って産まれます」


「呪いを与えるのは魔王」


「つまり魔王に呪いを上書きしてもらうのです」




!!!!?

再びマサルとシノは驚きで石化





「ここから最も近い魔王は…」


「西南の魔王・レオン」


「ちなみにイケメンです」




「ちょちょちょ、ちょっと待って下さい!」

シノは正気に戻り、事が大きくなっていくことに焦っていた

「育毛剤の話から魔王接触の流れになってますけど、普通に考えて無理ですから!」



「そうですかね?」

「シノさん、あなたの呪いの力があれば」

「世界を意のままにできると思いますけど?」







「………………えっ?どういうことですか?」

言葉を失うシノ…


「そういえば…マリアさん…」

「私たち自己紹介すらも、まだしてませんよね?」



「ふふっ……そうですね…」

不気味な笑みを浮かべるマリア




「なるほど…魔王に頼んで新たな呪いを…」

そして、その会話を全く聞いていないマサル



「わかりました!」

「ようは魔王をボコして連れてくればよいのですね!」



「はい♡そうです!」



「いやマサルさん!今そんなノリじゃないからねー!?」



「シノさん、ちょっと待ってて下さい」



「え?……」









〜 一時間後 〜


「連れてきました!」



「う?えぇーーーーーっ!??超イケメーン!」



「さすがマサル様♡」



ボコボコにされ連行された魔王・レオン

(ボコボコにされてもイケメン)



レオンに一目惚れしたシノ



計算通り♡と言わんばかりのマリア



無傷で帰還したマサル



次回!ソードマスターHG!

「早くも結成!最強パーティ!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ソードマスターHG・伝説の始まり 今宵ノ月 @dh-revolution

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ