第9話

翌日。桜井を早々と後にして、山本の家に行った。そしてインターホンを鳴らして、


「大悟さん?大悟さん、いる?」


というので山本も起きて


「は~い。今鍵開けます~。」


とドアの鍵を開けた瞬間に桜井は山本に抱き着いた。


「どうしたんです!?日奈子さん?」


山本は驚いた。


「もうバカバカバカ!今すぐ抱いてよ!こんなことを言っても抱いてくれないの?私の気持ちが分からないの?」


「え?いきなり何を?」


戸惑う山本をしり目に山本の万年床まで山本を桜井は押し倒した。そして濃厚なキスをして、


「立たなくても今日は立たせるから。」


そう言って寝巻のズボンごとおろし、山本のナニを咥えた。


「ああぁ!日奈子さん!」


山本にはなす術もなかった。久々の快楽である。それに抗うことはできなかった。抑えていた理性も吹っ飛んだ。


それから日奈子は狂ったバイタのように山本を求めた。乳飲み子がお腹が空いたときのようなエネルギーを山本にぶつけた。山本もそれに対して必死に身体で応えた。それを3時間、3度も行った。無論避妊などしていない。


「ああぁ。やっぱり大悟さんって素敵。私以外のものになるなんて考えられない。」


と情事の後に桜井がしみじみと言った。


「日奈子さん以外に誰が私を求めるんですか?それにしても日奈子さんは情熱的。」


と山本が返した。


「私がそうなんじゃなくて、大悟さんがそうさせてるんだわ。」


と桜井が言った。


「確かに自然な流れであんな風になったきがする。」


と山本が言うと、桜井が改めて


「大悟さん、好きよ。」


と言って、山本も


「僕もです。」


と言った。


かくしてやっと二人は恋仲になるのであった。

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