ノーマル×ノーマル

 能力バトルか。

 はあ。

 最強能力者以外の物語なんか書いてどうする。

 下っ端に媚びるな。調子こく。

 迷惑なんだよ。高卒漫画家。

 お前らがオピニオンリーダーになるな。迷惑だ。


 +


『寺子屋遊戯・2話』


 阿鼻叫喚ってどう英訳しましょうか。

「PANIC PANIC」

 ほう。愛別離苦。

「LOVE LOST」

 曖昧模糊。

「UNKNOWNS」

 部長凄い。青息吐息。

「VERY TIRED」

 悪逆無道。

「EVIL ROBBER」

 悪事千里。

「うーん。ちょっと分からん。アリス」

「えー……? 分かりません」

 あ。

 INFORMATION OF CRIME。

「ふん?」

「冬林……」

 愛別離苦か。

 NEVER YOUとかどうかな。


 +


「TwasってTeacherだと思う――」

 何ですか。梨村先輩。突然に。

「これ読んで……」

 不思議の国のアリスのジャヴァウォックの詩かよ。

「ジャヴァウォックの詩」で調べればネットに載っている。全文。

 印刷したのか。2枚も。

「Twas brillig, and the slithy toves。bringのことだと思うんだよね……。『持って来る』だっけ?」

 知らんがな。

「slitはスリット。tovesって何。何か衣服っぽいんだけど」

 はあ。何か『教師が穴の開いたシャツを着てやがる』とかそんな直感が。


 Did gyre and gimble in the wabe;


「ガイアするって何……?」

 何だろう。大地母神? 何となくナンパの気が。

「gimbleって絶対ギャンブルのことなの。わざとスペル間違えて、コイツ目ぇ血走らせてやがるとか、そんなニュアンス感じるのよね……」

 なるほど。

 後で調べ直したら、しかめっ面という意味だった。

 アリスさんか。

「in the wabe; 波のwaveに決まってる……。『流れで』」

 はあはあ。

 流されてると言いたいのか。

「その場のノリでナンパとギャンブル」。教師様がと言いたいらしい。


 +


 All mimsy were the borogoves,


「mimsy……『取り澄ました』って出て来た。絶対馬鹿にしてるアリスちゃん。世の中のこと」

 ふーん。スマホ。検索。ちょっとフリッキングがめんどい。

 あなたもアリスやん。いいけどさ。

「……本当だ」

「うん……」

 スマホの料金も国民の皆様のおかげか。

 うーん。

 民間企業に就職したら……あ、駄目だ。

 超能力を持っている? お約束だよ。迫害される超能力者。

「あちゃー!」

 政府機関で働くしかないんだ。

 騙された。

 こりゃ困る。

 たぶん面倒見てもらえるんだ。無害な弱い能力者ほど。

 強い奴ら足切り。

 どっかで野垂れ死ぬ。

 刑務所行きかな……何かして。

 ヤバいな。

「皆にも言うわ……あんた天才」

 ごめん父さん母さん。

 妹も8年後には来るのかなあ……。


 +


「……borogove? boreとgovermentとか?」

 退屈な政治家……政府関係者?

「『政治家さんって何であんなに取り澄ましてるの?』――」

 はあはあ。

 面白いな。僕なら……。

「『気取り屋どもは政治家くらいしか出来ねえ♪』……」

「あ」

「何」

「好き……結婚して。運命の出会いなの、あれきっと」

 はあ。何でや。


「And the mome raths outgrabe――ソイツらのママはネズミと同じで問題外……」

 なるほど。

 いや、outgradeではないです。

「本当だ……誤訳」


 grabe。フランス語で「重大な」という意味だった。


「『そのネズミみたいなママたちは別に国家のVIPじゃねえ♪』……」

 ひでえガキなんだな……。不思議の国のアリスのモデルって……!


 +


 Bewar the Jabberwock, my son!


「『BE WAR』だと思う……。『軍人になりな♪ 我が息子ジャヴァウォック』」

 異議なし。しいて言えば「戦争に行きな♪」でも。


 +


《北斗七星の秘密を教えよう。男がいる。職はない。がつがつしている。つまり貪狼だ》

《どこかの組織や軍隊に志願する。狭き門と言うな。しかし、大企業に就職したい。安泰だから。大きな金持ち組織。これが巨門だ》

《たのもー! という奴だ。給料が貰える。即ち禄存。俸禄の禄だ》


 +


 The jaws that bite, the claws that catch!


 サメが噛み噛み、カラスがキャッチ!


「鳥葬か」

「でしょうねえ……次の行」


 Beware the Jubjub bird, and shun


 shunは「避ける」。


「『戦争に行きなさいジャブジャブ鳥! 弾は気合いでかわすのよ♪』……BewarがBewareになってるのは何でかしら――」

「分からないですね。でもこれjobjobの気がする」

「……仕事のなかったニート野郎って意味? このクソガキに【ロンリー=ガール】使いてえ!」

(? BE WAR END! の気が……)


 +


《文曲。文を曲げる。つまりマニュアルをてめえ勝手に読んで仕事で大チョンボするという意味だ。

 廉貞。大人しくしている。

 武曲。武を曲げる。心が折れて、もう大きな口が叩けない。

 破軍。言わずもがな。北斗七星は無能が就職出来ても、どうせ首になると伝えた古人の教えなのだ》


 +


 The frumious Bandersnatch!


「BE WAR! が略されていると思う……」

「ああ、そっか。正しいと思います」

「お前も戦争に行け! 臭いバンダースナッチでいいの?」


 +


《作家になりたいか。ジェイン・オースティンをお勧めしよう。丁寧な作家だ。売れなかったらしいが尊敬しろ》


 2行で分かる「高慢と偏見」

 エリザベス 軍人なんかと駆け落ちした妹を正式に結婚させてくれてありがとう! 誤解していました! 結婚してください、金持ち貴族のダーシーさん!


 1行で分かる「分別と多感」

「僕は貧乏な軍人ですが、あなたのお姉さんと結婚したかったです! アーメン!」


 2行で分かる「エマ」

「ねえ、可愛い妹分で庶民のあなた。私の縁談に乗る気はない? この子、貧乏な使用人だけど働き者で……え? 私が狙ってる貴族が好きなの? ――庶民の分際で!」


「マンスフィールド・パーク」


 兄 まったくお父様は分かってない! 田舎には娯楽が必要だ。

 妹1 そうですわ。まったくその通り。

 妹2 分かってないのですわよ。ねえ。

 養女 あの……。

 兄 言いたいことでもあるのかい?

 養女 いえ……。


 父 ちょっと数ヶ月出かけてくるぞ。くれぐれも留守をよろしく。贅沢をしないようにな。

 兄 分かりました。さあ、みんな芝居をするぞ!

 一同 カーテンだ! 衣装だ! 飾りつけだ! 金に惜しみをつけるな! ド派手にな、はっはっは!

 養女 あの……。

 弟 酷過ぎる……。


 父 何だこの騒ぎは!

 兄 いえ、その……。いいじゃないですか、このくらい。

 妹たち そうよそうよ! お父様のいけず! けちんぼ!

 父 コイツらは……!

 養女 ああ、やっぱりこうなると……。

 弟 君がどんなにマトモな女の子か分かった。結婚しよう。


《これは面白いぞ。お薦めだ。バルザックの「ウジェニー・グランテ」も本当にヒロインが可哀想なのだ……。愛を誓った従兄の青年が金のため奴隷商人になってしまって》


 +


 He took his vorpal sword in hand:

 Long time the manxome foe he sought


「『彼は殺しの剣を手に取った』……manxome foeって何?」

「foeは敵って意味だそうですね」

「man x ome……分割するのかしら?」


 ome……集団


 彼は殺しの剣を手に取った

 長い間とある敵の集団を見つめてた


 So rested he by the Tumtum tree,

 And stood a while in thought.


 それからタムタムの木の所で休憩した

 そして考え事をしながらしばらく立っていた


「uffish?」

「――先輩。ユナイテッドフロリダって出ました。で、検索上位にフロリダ州はワニがいることで有名だって……」

「ワニ? アリスの時代にアメリカあったの……?」


 And as in uffish thought he stood,


 フロリダのお魚即ちワニが彼は突っ立っているだけだと思ったの……


 The Jabberwock, with eyes of flame,

 Came whiffling through the tulgey wood,


 whiffling……空振り

 tulgey wood……タルジーの森


「難しい……。どう訳しましょうね」

「冬林、あんた好き……。こういうのに付き合ってくれる男いない」


 炎の瞳のジャヴァウォックがやって来た

 タルジーの森を通り抜けて 最初の攻撃は空振りだった


 And burbled as it came!

 burbled……さざ波


 炎の瞳のジャヴァウォックがやって来た さざ波と共に

 タルジーの森を通り抜けて 最初の攻撃は空振りだった


「ここからは結構簡単だと思う……」

「そうなんですか」

「私を賢いと思ってくれるところ好き……!」

「はあ」

「……いい人。妹さんの送り迎えか。お母さんの代わりに」


 One, two! One, two! And through and through

 The vorpal blade went snicker―snack!


 ワンツー! ワンツー! すかっ すかっ

 殺しの刃はクスクス笑える美味しいおやつを食べに行っちゃった


「空振りしてすっぽ抜けた? 天才です。先輩」

「女が手柄立てても怒らないあなたが好き……!」

「はあ。いや、僕関係ないし」


 He left it dead, and with its head


 ワニは立ち去った 男は死んだ ワニは男の頭を持ち去った


「ワニがHeで男がit?」

「なの! 叙述トリック使ってるの、このガキ!」

「はあ」

「もう【ロンリー=ガール】使わせないで……。【レアリティアップ】も使うな……。大人しく国家公務員の仕事に就けてもらうのよ。女子は内勤。男戦争! 念願の本気バトルだよーん! って」

「あー」

 ルームメイトたちも? 【古物商】と【エターナル=ウィークデイ】。

「あんたの子供、能力強化の効果が作用して強い能力者に産まれて来そう……! 理屈としては、なしじゃない! 偉い人たちも実験してみたいと思うと思う! あんた種馬! ハーレムエンド! 今の在校生全員で夫共有する……! 卒業した先輩たちや、これから入学して来る女も全員! ただし正妻は私!」

「えっと……」

 妹、どうなるの?


 He went galumphing back.

 galumphing……不細工な

 この行だけ不明


 And hast thou slain the Jabberwock?

 thou……あなた

 slain……殺された


 そしてこれを読んでいるあなたも殺された でしょう? ジャヴァウォック


 Come to my arms, my beamish boy!


 私の腕においで 弱気な少年


「最初の4行ちょっと自信なくなって来たな……」

「うん……。でも定説のアレよりは近いと思う……。冬林」

「結婚かいな……」

 15なんですけど。あ、ジャヴァウォックも殺されたが正解だと思う。


 O frabjous day! Callooh! Callay!


 OH! 素晴らしい日ね キャロライン・キャリーちゃん


「あ! この意訳好き……」


 +


《十二星座の地獄を知れ。

 おひつじ座 気弱な女の子に初恋

 おうし座 ムチムチボディにハァハァ

 ふたご座 姉妹を同時に好きになる

 かに座 ガードの堅い子とやりたい

 しし座 怒りっぽい子も可愛い

 おとめ座 やはりバー×ン

 てんびん座 法律を守る子ってイイ 不倫しない

 さそり座 ちくちく攻撃されるのも気持ちいいな……

 いて座 自分で獲物を狩れるメスって最高だ

 やぎ座 乱交してえ

 みずがめ座 お酒注いでくれよ

 うお座 水浴びしている姉ちゃんを……》


「朝の占い見てた時間返して……」


《覚醒したか》


 +


 He chortled in his joy.

 彼は嬉しい悲鳴を上げたのね♪


 +


《これは知っているか?

 1×1×1=1 2×2×2=8

 3×3×3=27 4×4×4=64

 5×5×5=125 6×6×6=216

 7×7×7=343 8×8×8=512

 9×9×9=729 0×0×0=0


 下1桁だけを見ると。


 1 8 7 4 5 6 3 2 9 0


 何故か0~9が揃う》


「え? 何これ?」

「えっとXの3乗とYの3乗で該当するZの下1桁が1種類……」


《パリティチェックでフェルマーの最終定理を解けないか試していたら偶然見つけた》


「何やねんな……」

「要らない知識なんだけど怖い……」


《君たちも覚醒したか。ようこそ。世界の裏ステージへ》


 +


 先生穴の開いたシャツを着てたのよ

 ノリでマザーと〝ピー〟したけれど、しかめっ面になったみたい

 政治家さんはどうしてあんなに気取り屋かしら

 そのネズミみたいなママたちは別に国家のVIPじゃない(没)


「brilligは午後4時のこと? あ、Timeだったんだ!」

「です、先輩。slity、ぬるぬるした。toves、柔らかい」

「はあ。あー、空気のことかな」

「違うと思います。人間のこと。wabe、それから。gyreは旋回。大文字じゃないから大地母神は誤訳かと」

「旋回?」

「堂々巡りのこと。mome rathsは道に迷った豚野郎だそうです。澄まし屋でいいかな、mimsyは。borogove……自治区?」

「検索汚染困るね……。いや、アリスだからいいか」


 時刻はちょうど午後4時 汗でぬるぬるのふにゃふにゃども

 堂々巡りのしかめっ面を 何度も何度も何度もね

 澄まし顔どもが独立独歩を気取ってる

 大して偉くもない豚野郎どもも同罪でした

  

 戦争を始めろ 我が息子ジャヴァウォック

 サメが噛み噛み カラスがキャッチ

 戦争を終わらせなさい ジョブジョブもといジャブジャブ鳥 

 敵の攻撃を回避して お前ら臭い バンダースナッチ

 

 彼は殺しの剣を手に取った

 長い間とある敵国の軍隊と睨み合い

 逃げ疲れてタムタムの木の所で休憩してた

 しばらく考え事をしながら立っていた


 フロリダのお魚さんが彼は突っ立っているだけだと思ったの

 炎の瞳のジャヴァウォックがやって来た さざ波と共に

 タルジーの森を通り抜けて 最初の攻撃は空振りだった

 

 ワンツー! ワンツー! 空振り空振り

 殺しの刃は戦士の手から吹っ飛んだ きゃー♪

 ワニは男の頭を持ち去った 男は死んだ 

 あんなにイケメンだったのに 首無しは不細工と言っていいわよね

 

 そしてお前も殺された でしょう? ジャヴァウォック

 私の腕においで 弱気な少年

 OH! 素晴らしい日ね キャロライン・キャリーちゃん

 彼は嬉しい悲鳴を上げたのね


 時刻はちょうど午後4時 汗でぬるぬるのふにゃふにゃども

 堂々巡りのしかめっ面を 何度も何度も何度もね

 澄まし顔どもが独立独歩を気取ってる

 大して偉くもない豚野郎どもも同罪でした

  

「これで完成……あなたありがとう」

「凄いなあ……世紀の発見」

 僕の嫁1号(嘘)は【ロンリー=ガール】をまったく使って来なくなっちゃった。

 ちょっと「豚野郎」を正確に訳してみたい。

 

 +


【可視恋】

 好きな相手のイニシャルが分かる。いないなら何も見えない。


 KFか、僕。


 +


《シェイクスピアは読みたまえ。4大悲劇から入るのが良かろう》


『マクベス』


 マクベス。

 お前は王様になれるよ。女の股から産まれた男には決して殺されないからね。

 いーっひっひっひっひっひ。

 …………。

「そんな魔女の予言は俺には効かん。このマクダフは帝王切開で裂かれた母の『腹』から産まれたからだ。――死ね。簒奪者!」

「……! あの魔女どもめ! この俺を……!」


 マクベス。

 お前は王様になれるよ。女の「股」から産まれた男には決して殺されないからね。

 いーっひっひっひっひっひ。


 +


『ハムレット』


 生きるべきか死ぬべきか。父王は叔父に殺され母はその叔父と再婚だ……。

 王になっても殺される。妻には裏切られる。オフィーリアと結婚したから何になる!

 ――尼寺へ行け! ここまでか……。


 +


『オセロー』


 オセロー将軍!

 あなたのデスモデウナ様は絶対にあなたを裏切っていない!

 いないのです、いないのです!

 そんな恐ろしいことはないのです――!

 ……けっけっけ。信じた。

 もう疑心暗鬼は消えまい。後は偽の証拠を作るだけだ。

 このイアーゴウ様が、あんな……。


 +


 リア王か。

 これは買いたまえ。

 元ネタ。塩のように愛しています、か。


 うむ。覚醒したな。


 +


 mome……私の。myの古語なのかな。知ったけど「余」はweと訳すらしい。

 raths……えーと。歯車?

 outgrabeを「どうでもいい」って訳してみるかな……。


 +


 時刻はちょうど午後4時 汗でぬるぬるのふにゃふにゃ野郎ども

 堂々巡りのしかめっ面を 何度も何度も何度もね

 澄まし顔どもが独立独歩を気取ってる

 どうでもいいのよ 私の可愛くない奴隷たち

  

 戦争を始めろ 我が息子ジャヴァウォック

 サメが噛み噛み カラスがキャッチ

 戦争を終わらせなさい ジョブジョブ五月蠅いジャブジャブ鳥 

 敵の攻撃を回避して お前ら臭い バンダースナッチ

 

 彼は殺しの剣を手に取った

 長い間とある敵国の軍隊と睨み合い

 逃げ疲れてタムタムの木の所で休憩してた

 しばらく考え事をしながら立っていた


 フロリダのお魚さんが彼は何も考えていないと思ったの

 炎の瞳のジャヴァウォックがやって来た さざ波と共に

 タルジーの森を通り抜けて 最初の攻撃は空振りだった

 

 ワンツー! ワンツー! 空振り空振り

 殺しの刃は戦士の手から吹っ飛んだ きゃー♪

 ワニは男の頭を持ち去った 男は死んだ

 あんなにイケメンだったのに 首無しは不細工と言っていいわよね

 

 あなたも死んだ ジャヴァウォック

 私の腕においで 弱気な少年

 OH! 素晴らしい日ね キャロライン・キャリーちゃん

 彼は嬉しい悲鳴を上げたのね


 時刻はちょうど午後4時 汗でぬるぬるのふにゃふにゃ野郎ども

 堂々巡りのしかめっ面を 何度も何度も何度もね

 澄まし顔どもが独立独歩を気取ってる

 どうでもいいのよ 私の可愛くない奴隷たち


 +


 いい気になって戦争始めて被害甚大。

 責任取らされて……。


 これが僕と第1婦人の馴れ初めでした。嘘。

 知りませんよ。未来なんて。……どうなるんだろう。彼女か……。


 +


《リア王の元ネタはスペインの民話なのだ》

 

 王様 娘よ。お前たちは余を愛しているか?

 長女 私の命と同じくらい愛しています!

 王様 ほう!

 次女 宝石と同じくらい愛しています!

 王様 ほう!

 3女 塩と同じくらい愛しています……。

 王様 何と! 余を馬鹿にしておるか!


《その後、王様は貧乏になって、塩の入っていない料理を食べさせられた。不味いこと、不味いこと。3女がどれだけ優しい娘であったかに気付いてHAPPY ENDだ》


「か、身体が熱い……!」


《覚醒したな》

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