第42話 あなたなしじゃ生きられない

「ア……アリシアっ!? なんで俺の部屋に? てか、その格好……!」

「もうタクミったら。約束したでしょ? 私と『子作り』に励むって♪」


 はて? そんな約束したかいな(´・ω・`)?


「いやいやいや!? 聞いてないし、心の準備も……」

「フフ……タクミったら顔、真っ赤にして。可愛い♪」


 アリシアは俺の首に手を回し、キスの雨を降らせた。なんせパン○以外、“何も“着てない。俺の『息子』も反応し、アリシアのパン○に当たった。


「あっ、アン……。タクミったら、そんな急に……」

「へ? アリシア……?」


 アリシアはパッと俺から離れて、モジモジし始めた(*ノд`*)σ


「もしかして、アリシアって処○なのか……?」

「なっ……だだだだ、誰が処○よっ」


 ムキになって否定するも、思いっきり『内股』だ。


「そんな反応されるとな。俺のことは散々、童○とか煽ってたろ?」


「あ……あれは悪かったわよ。もぅ何よタクミ! レティシアよりも早く、“貰って”もらおうと思ってたのに」


 俺の胸をポカポカ叩くアリシア。いや、そー言われてもな……。てか、レティシアもいるのか!?


 俺のベッドの掛け布団が、モゾモゾと動いた。アリシアに気を取られ、気づかなかった。まさかと思い、ひっぺ剥がしてみると……


「……レティシアぁ!?」

「タ……タクミっ、これは違うのよっ(/-\*)」


 そこには薄いキャミソール一枚、あられもない姿のレティシアが仰向けになっていた。両手で顔を隠しているが、何が違うんだ?


「レティシアったら……。私にはタクミの部屋に出禁とか言っといて、人のこと言えないでしょ?」

「何を今さら。二人で『約束』したでしょ? その様子だと、先は越されてないみたいね?」


 二人でキャキャウフフする。俺はなんのこっちゃ? と首を傾げた。


「えっと……? 約束って……」


「レティシア、そろそろ言ってもいいよね? タクミ、あなたは私たちと『結婚』するのよ」


「へぇ? 俺が二人と結婚ねぇ……って、えぇええええっ!?」


 俺はおったまげた(゜д゜) 多分、異世界こっちに来て一番驚いたと思う。


「……待ってくれ! 思考が追いつかんぞっ!?」


「タクミ。王国では『特例』が認められた場合、“重婚”が認められるのよ」


 へ……? まぁ『異世界』だからな……てか、ええんかそれ??


「折角残ってくれるんだから、あなたの『血筋』を多く残さないとね♪ にしても、レティシアも大胆ねぇ。どうせ穿いてない・・・・・んでしょ?」


 へ…………? 穿いてないって……


「ア……アリシアっ! こんな格好、タクミ以外はしないわ!」

「えっと……? 安心してクダサイ……穿いてマスよ?」


「隙あり♪」


 背後に回り込んだアリシアが、俺のパン○を下ろした。あっ…………


 ボロン! 露になる俺の息子。レティシアは咄嗟に顔を手で覆ったが、指の隙間から俺の下半身をガン見していた。


「タ……タクミっ、そんなところに聖剣・・を隠し持っていたのっ!?」


「聖剣ちゃうわ!」


 どこをどう間違えたらそーなる!?


「フフ……タクミもそろそろ『限界』みたいね? 私たちも『覚悟』を決めましょ」


 レティシアも「そうね」と頷き、一切躊躇ためらわず『最後の一枚』を脱ぎ捨てた! ブルン! と巨峰が露になる。


 アリシアも、スルッとパン○を下ろした。レティシアと比べて小ぶりだが(本人には言えないが)、月明かりに照らされた裸体はエロチックだった。


 てか、俺もう……そんな俺の手を握り締める二人の花嫁。


「タクミ……私たちと出逢ってくれて、ありがとね」

「あなたが残ってくれて、本当によかった。だって私たちは……」


 二人は涙ぐみながら、同時に告げた。



「もうあなたなしじゃ生きられないもの」



……………………ぁ……………………



 それが、俺の『限界』だった。『生まれたままの姿』で、ベッドインする俺たち。夜通し、部屋に響く喘ぎ声。何度も『絶頂』を迎え、俺たちは『永遠の愛』を確かめ合った。



――そして、夜が明けた!



 ◆ ◆ ◆


 NEXT……最終話。

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