1063 5億掛けたと言う噂の眞子の本命PVの正体
今現在の細川君の滞在地が川崎なだけに、時間的にも帰るのが大変なので今日は倉津君の家にお世話になる事に。
そして、その場では細川君が『眞子に対する倉津君の気持ちを確認した上で、崇秀が5億掛けたと言う噂の眞子の本命PVを深夜に見る事に成った』のだが。
***
するとまずは、恒例の真っ黒だったテレビの画面なり。
そこから、先程と同じ様に【GUILD・Presentation】っと言う文字が、ゆっくりと浮かび上ってくる。
その後に【向井眞子PV(仮)】っと言うタイトルらしき文字が出て来たのは良いんだが。
此処で何故か【名前を入力して下さい】と言う謎の文字が浮かんで来たんだよ。
なのでもまぁ、一瞬この画面を見た時は『なんのこっちゃ?』『なん するとまずは、恒例の真っ黒だったテレビの画面なり。
そこから、先程と同じ様に【GUILD・Presentation】っと言う文字が、ゆっくりと浮かび上ってく
その後に【向井眞子PV(仮)】っと言うタイトルらしき文字が出て来たのは良い
此処で何故か【名前を入力して下さい】と言う謎の文字が浮かんで来たんだ
なのでもまぁ、一瞬この画面を見た時は『なんのこっちゃ?』『なんで、高々眞子のPVを見るだけの為に名前なんぞ入力せにゃならんのだ?』っと思ってはみたんだが。
まぁ、此処でなにかと考えても答えが出る訳じゃないので、此処は画面の文字に従って、素直に自身の名前である『倉津真琴』と入力。
すると今度は【渾名を入力して下さい】と言う文字が浮かんできたので、此処でも同じく、なにも考えずに、眞子が、いつも俺を呼ぶ時の『真琴ちゃん』と入力する。
……っで、最後に『年齢』を入力までさせられると、画面が一旦暗くなり。
『学校編』『デート編』と言う選択肢が出る。
当然俺は、此処でも頭の上に『?』を大量に飛ばしながらも。
『おいおいこれ、PVと言うより、なんかのゲームなんじゃねぇのか?つぅか、寧ろ『ときメモ』っぽい展開な気がするな?』等と言う大きな疑問を沸かせながらも、俺は『学校編』を選択してみた。
……っで、此処で一旦、画面が転換して、少しの間ローディングしてたと思ったら、とある画面が映し出されたんだが。
早くも、この時点で驚くべき事実が判明する事に成った。
だってよぉ。
その画面に映し出された背景が、完全に俺の家の前とそっくりだったら誰だってビビるって。
そんでな、これって実際は『CG』じゃん。
なのに、後ろの背景に歩いてる奴等も、ちゃんと居るんだぞ。
そんなもんを見せ付けられたんじゃ『なんじゃこれ?』って感じに成っちまうつぅのな。
……っで、しかもそこには眞子が、ウチの学校の制服を着て待っている。
此処でまた『声を掛ける』と『もう少し放置する』って選択肢が出てたみたいなんだが。
あまりの衝撃的な映像にショックを受けて呆然としている俺に反して。
当然、その場で待ち惚けを喰らっている眞子は『もう少し放置する』が選択された様に、極自然に少し退屈な表情を浮かべながらも、うちの家の壁に凭れて足をプラプラさせ始めた。
『オイオイ、ホントなんじゃこりゃ?』って思いながらも『声を掛ける』を選択すると、少し離れた場所から、眞子がコチラにやって来て……
『真琴ちゃん遅いよぉ。なにしてたのよ?』
パソコン内で、時間の経過を計っていたのか。
まんま、アイツが言いそうな事を言って怒ってくる。
まさに『CG』とは思えない程のクォリティーの高さだ。
そんで、更に驚いた事に。
此処で選択肢じゃなくて『言い訳を入力して下さい』って文字が出る。
なので俺が咄嗟に思い付いた事を入力。
『糞してた。トイレで糞してた』
……我ながら、最低な言い訳だ。
矢張り俺の中での言い訳は「うんこ」「ちんこ」「オッパイ」で構成されている小学生低学年並みでしかないらしい。
それで、その小学生並みの言い訳に対する眞子の反応と言うのが……
『汚いなぁもぉ。また言い訳がトイレなの?毎度毎度、よく同じ様な言い訳ばっかり出来たもんだね』
っと、いつもの様に画面越しにいるCG眞子にまで罵倒された。
……っで此処でな。
初めて『入力モードを解除しますか?』って選択肢が出るんだよ。
だからまぁ、今の現状じゃ、打ち込みをするのがやや面倒臭いかったので『解除』を選択したらな。
『Shift+ Windowキーで入力モードに変換出来ます』って、表示が現れる。
……何所まで凝った作りにしてやがんだよ。
つぅか、これ、既にPVの域を完全に越えてるじゃねぇかよ!!
……なんて心の中で思いながらも、気付けば、そのまま「学校編」を3時間程黙々とプレイしてしまった。
っで、その間な。
特殊イベントで『崇秀』や『奈緒さん』『素直』に『誰か知らない謎の関西人』
それに、眞子の知り合いの『GUILD所属の有名アーティスト』なんかがフンダンに出てきて、彼等の性格を白日の下に晒して行き。
眞子の好感度を上げると同時に、彼等の好感度も上げると言う、なんともウルトラCな展開。
そんな、とんでもない代物だったもんだから、途轍もなく、オィちゃんは嵌る事、嵌る事。
まぁ言うなればだ。
この時点で、ゲームに夢中になりすぎて、午前5時を廻っていたって話だな。
そして気付かぬ内に、灰皿は満タンになっていた。
無意識の内に、自然にタバコに手が行っていたとは言え、こりゃあ、なんぼなんでも……吸い過ぎだろ。
(↑勿論、モジャの吸いも含めての話でだぞ)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【後書き】
最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです♪<(_ _)>
崇秀の依頼を受けて、細川君が作った眞子のPVらしき物は『完全なAIを搭載した疑似恋愛システム(ゲーム)』でしたね(笑)
まぁでも、普通に考えれば、これ程完璧な物を作るとなると『制作資金が5億程度の端金なんかじゃ到底足りない』と思うかも知れませんが、此処は本編でも倉津君が予想していた通り【細川君が友人価格で1/10程度の金額で動いてくれてる】ので、意外と出来ない事は無かったりします(笑)
細川君自身も【面白い事には目がない快楽主義者】な部分と【研究者(開発者)特有の研究が出来る環境をくれるならば、採算なんぞド返しにしても良い】って部分も多々ありますしね(笑)
……っとは言え『何故PVを作るのがメインの依頼だった筈なのに、こんなものを作ったのか?』っと言う疑問が残ると思いますので。
次回は、その辺についての説明をして行きたいと思います。
なので良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
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