1062 今現在の眞子に対する倉津君の見解

 眞子との勉強も、眞子のPV鑑賞も終え、細川君と帰路に着いた倉津君だったが。

時間も時間だし、細川君が少々遠方から来たと知ったので『今日ウチに泊まるか?』っと尋ねたら、なんの躊躇もなく付いて来たので(笑)


新年あけましておめでとうございます♪

(((o(*゚▽゚*)o)))

旧年中は色々な方にお世話になりましたが、今年もまた毎日更新を目標に頑張っていきたいと思いますので。

どうぞ、宜しくお願い致しますです<(_ _)>


***


 ……そうやって帰路で話し込んでる内に。

漸くウチの家に着いて、そのままモジャを家の中に案内するんだが。

コイツ、本当に、この敷地内にあっても、なにも感じてやがらねぇでやんのな。


その証拠に、さっきも廊下でウチの厳ついヤクザのオッサンとすれ違っても。

ポケットに手を入れたままタバコを噴かして飄々とした態度で挨拶だけをしただけだったし、その後も何事もなかった様に俺の後を付いて来やがる。


ホント壊れてやがるなぁ。


……っで、そんなこんなしながら俺の部屋に着くんだが、此処でも、特にこれと言った反応は無し。

常時電源の入りっぱなしのコタツに入って、ノートパソコンを広げ始める始末。



「そんじゃあまぁ旦那、悪ぃが、朝まで場所借りるぜ」

「あぁ、まぁ好きに使ってくれ」


たった一言、そうやって言葉を交わしてから、俺もコタツに入るんだが。

それ以降は、相も変わらず、なんの反応も無い。

黙々とパソコンを打ち続けるだけの時間が過ぎて行き、現在時間は午前2時。


俺は、こんな沈黙に付き合ってられないんで。

この間、素直達を寝かせていた隣の部屋で、そろそろ寝ようかなぁとか思い始めて居た。



「よぉ、アンタ。悪いけど、俺は向こうの部屋で寝るから、アンタは勝手にやっといてくれな」


だから一応、寝る前に一声だけ掛けて行った。


どうせ聞いてねぇだろうけどよぉ。



「そうかい。なら、そうしてくれ。……ところで、なぁ、旦那。旦那は、眞子助の事をどう思ってるんだい?」


だが、意外にもモジャが、咥えタバコでパソコンを打ったままの状態で声を掛けてきた。


しかも、妙チクリンな質問を添えて。



「うん?なんだよ藪から棒に?質問の意図が見えねぇんだが?」

「あぁ、悪ぃな。つい、いつもの癖で、仲居間と話してる感覚で喋っちまったな。アンタが、眞子助を、どう言う存在として捉えてるのかって質問さな」

「あぁ、それかぁ。それなら明確な答えがあるぞ」

「ほぉ、そりゃあなんだい?」

「アイツは、俺の双子だ。それ以上でも以下でもねぇよ」


だってよぉ。

戸籍上の誕生日が違うにせよ。

アイツは、俺と同じ日に生まれた存在。


だったら、もぉ四の五の考えず双子って認識で良いんじゃねぇの。


そんな単純な発想なんだが……ダメか?



「ほぉ、大した割り切りだな。しかしまぁ、少し話をぶり返しちまう様で悪いんだが。だったら、眞子助で抜いたのは、何故だい?アンタは、実の妹の真菜ちゃんでは抜かないのに、眞子助では抜いた。これは、どういう感覚の差なんだ?」


また、そう言う事を聞くだろ。


つぅかよぉ。

んな事知って、なんの得になるんだよ?


まぁつっても、それ自体には大した理由なんてねぇから、別に答えてやっても良いんだけどよぉ。


但し……聞いた後にドン引くのだけは止せな。



「聞きたきゃ教えてやるがな。その前に先に聞くが、まさか、からかってんじゃねぇだろうな?」

「いや、確認してるだけだ。寸分も、からかっちゃいない」

「あぁ、そうかい。なら、答えてやるがな。絶対にドン引くなよ」

「あぁ、ドン引きはしない。大体の予想は付いてるからな」

「ほぉ。なら、俺のあの馬鹿行為を、どう読むよ?」


まぁ、なんとなくだがモジャの言いそうな事は、こちらもある程度予想は付いてるがな。


なので多分、それで俺の心理状態は正解だ。



「なぁにな。ズッと旦那の体内に一緒に居たとは言え。眞子助は、突然体を得て現れた女だ。だから、必然的にそう言う行為に及んだだけなんじゃないのかい?理由なんて、その単純なものだと思うんだが」

「まぁ、そう言うこったな。突然、あれだけの美少女が眼の前に現れて、男が抜かずに居られるかって話だ。見知った顔じゃないだけに、それが例え兄弟であっても、中々割り切れたもんじゃなかった、ってだけの話でもあるな」

「そうかい。なら此処で、もう1つ聞いて良いかい?」

「なんだよ、まだ聞きたい事が有るのかよ?」

「あぁ、1つだけさな」


うむ、良かろう。


でも、寒いから、コタツに逆戻りだ。



「……っで、なんだよ?」

「今現在も眞子助を1人の女として見てるのか?って話なんだがね。その辺は、どうなんだい?流石にもぉ、この辺は割り切っちまったのかい?」

「あぁ、まぁ、正直言うと微妙だな。自分では割り切ったつもりで居ちゃあ居るんだがな。あの馬鹿は『萌要素』を満載に詰め込んだ様な女だからよぉ。ダメだって思ってても、ついチンコを握っちまいそうになる事もあるからな。そこはドッチとも言えねぇな」

「そうかい。そりゃあ、また克明に教えてくれたもんさな」

「オイオイ、オマエが言えって言ったんだろうがよぉ」


なんやねんそれ!!

って言うか、これって、なんの羞恥プレイやねん!!


そんな事を言うんだったらなぁ。

プレイ料金が発生する前に、キャンセルだキャンセル!!



「まぁまぁ、そうカッカしなさんなっての。旦那の本当の心境が解らなきゃ、意味が無かったもんでな」

「なんだよそれ?なんかあんのか?」

「あぁ、まぁ、ちょっとした実験なんだがな。仲居間の家で、もぅ1枚の眞子助のPVソフトの話をしたのを憶えてるかい?あの話なんだよな」


眞子のPV?


あぁ……あれな。

無駄に5億も掛けて製作した奴の話な。



「あぁ、それなら憶えてるが。それがどうしたんだよ?」

「いや、どうもこうもないんだがな。実は、今此処に、そのブツが、もう1枚有るんだよな。んでアンタに、多少なりとも眞子助を意識する心が残ってるなら、それを見て貰おうと思ってな」


うん?マスターDVDは、崇秀に渡したんじゃねぇのか?


まだ有ったんだな。



「なんだよ?なんの為に、そんなもんを見にゃならんのだ?それに、さっきの質問に関連する意図も見えねぇぞ」

「見えないかい?それに、さっきの質問をする事は大事な事さな。アンタが、このソフトを見るに『値する』か『値しないか』の判断基準になるからな」

「なんでそうなるんだよ?」


ナンダカンダ言っても、最終的には、絶対に見るけどな。


なんせ、作ったのがオマエだからな。

眞子の余計な映像が入ってないかを、チェックもしないといけないからな。


これが噂の『天然眞子保護条例』って奴だ。



「なぁにね。この作ったPVソフトは、デート形式の映像で構成もんだから、眞子助を妹や姉と言う感覚で見たんじゃ、あまり面白い物じゃないのさな。ただ、1人の女として見た場合、世間の視線と同じ視線。……いや、若しくは、アンタなら、もっと親しい視線で見れるから、色々と明確なデータが取れると思ってな。そう言う質問をした訳だ」


視線なぁ。


まぁ確かに、妹や姉とデートする馬鹿は、アニメの馬鹿主人公でもない限り、絶対にしねぇもんだから、言い得て妙ではあるな。


あんなもん、相当、仲の良い兄弟でもない限り、実際は有り得ない光景でしかないからな。


順当な意見とは思える。



「なるほど、そう言う理由な。しかしまぁクリエーターってのは、色々考えるもんなんだな」

「そりゃあそうさな。ユーザーのニーズに応えれる様に努力するのが、俺の仕事だからな」

「なるほど、なるほど。……っで、眞子の身近に居る、俺の率直な感想が聞きたいと」

「まぁ、手っ取り早く言えば、そう言う事さな」


ふむ、良かろう。

ならオィちゃんが、全て正直に、率直な感想を述べてやろうじゃないか。


但しだ。

オィちゃんは近年稀にしか見ない正直者だから、嘘を言うのが下手だぞ。

出来が悪かったら、5億円掛かっていようとどうしようが、正直に『粗悪だ』って言っちまうぞ。


それでも良いなら見せろ。



……つぅか、見せろ。



「OKだ。なら、もぉ四の五の言わず、早速見せろ」

「了解だ。だったら悪いが、去年アンタにやったノーパソを用意してくれ。あれじゃなきゃ、ソフトのスペック上、少々の問題があるんでな」


おぉ……なんの問題かは知らんが、あのノーパソは未だに愛用させて貰ってるぞ。


ノートのくせにディスクトップ並みに動いてくれるから、なんとも使い易く、持ち運びにも便利で重宝してる一品だからな。



「あぁOKだ」


そう言って俺は、貰ったノーパソを、棚から引っ張り出してきて電源を入れる。


するとモジャ公は、なにやらデーターをインストールする為にネットに繋ぎ。

それが終わると、ネットに接続したままの状態で、俺に渡してくる。



「あいよ。これで眞子助のPVソフトのインストールは完了だ。後は、クリックするだけで、いつでも使えるさな」

「あぁっそ、じゃあ、早速クリック」


『ポチッとな』……っと、なんの警戒もせずにクリックする俺。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


【後書き】

最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです♪<(_ _)>

こうやって新年を迎えながらも、今日1月1日も予定通り毎日更新をする事が出来ましたぁ♪

今年も、こんな感じで頑張っていきたいと思いますので、どうぞ、宜しくお願い致しますです<(_ _)>


さてさて、そんな感じで始まった今年第一回目の更新なのですが。

うん……なんか微妙に倉津君のネットリした話になってしまいましたね(笑)


まぁまぁ、そうは言いましても。

こうやって締まらないのが、当物語の特徴の1つでもありますので、そこはあまり気にしないで置きましょうです(笑)


……ってな訳で次回は。

例の5億円掛けた『本命の眞子のPV』が発動する訳なのですが。

一体、その映像は如何なるものなのか?

そして、何故5億も掛かる様な仕様に成ったのかの全貌が明らかに成りますので。

良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

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