第一章・第六十二話 Mojya magic(モジャ・マジック)

1054 ぽつ~~~ん

第一章・第六十二話【Mojya magic(モジャ・マジック)】が始まるよぉ~~~♪

(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾


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 062【Mojya magic(モジャ・マジック)】


 『おぉ~!!また俺か?俺なのか?マジで俺で良いのか?ヤフッ~~!!ニ連続達成だぜ!!』


 まぁ……つぅってもなぁ。

こんな風に、今回も自分がメインである事を大喜びした所で、所詮は、前回の続き話だから、連続主演に成る可能性だって多少はあるかも知れないわな。

あぁ言う感じで終わった以上、継続的に俺を笑い者にする為にも二連続も有り得るわな。


まぁまぁ、それでも今回の主人公も俺だ。


これは決して悪い事ではない。


……そう心で呟きながらも俺は、心の奥底にある本心では、前々回の乗っ取りの件を、まだ引き摺っており。

『ティンダロスの猟犬=眞子』の影に怯えながら話を進める。


アイツは、いつ何時どのタイミングで襲って来るか、わかんねぇおっかない存在だからな。


故に、常に警戒を怠らず、細心の警戒は必要だ。



物音『ゴトッ』



『ビクッ!!』

(↑意外と小心者な俺)


***


 ……さてさて。

まぁまぁ1人でこんな風に、いつまでも眞子の影にビビッてても埒が開かねぇので、冗談は、この辺にして置いて、さっさと今回の話を始めるとしますか。


……っとは言っても、まぁ。

さっき言った通り、今回は、前回の続きだから、特に、これと言った前説はなく。

万時、前回の事を思い出して貰えばOK。


今の現状は、それ以上も以下もない。


ただ、前回の続きと言ってもだな。

変な事を思い出して、余計な心配は御無用だぞ。

なにも『俺のチンコ的なアホ話』を続け様って、無謀な事を考えてる訳じゃないからな。


今回に至っては、結構、真面目な話だから、その辺は覚悟する様に。


ただ、何所まで真面目に出来るかは、俺自身も知らん。

残念な事に、補償は一切なしの状態だ。



……ってな訳で、今回も気合入れて、そろそろ行ってみっか!!


『モジャ・マジック』

暇な人も、忙しい人も、一時のツマラナイ娯楽と思って、最後までご堪能あれ!!


いや、堪能しちくり。


Here we go!!


***


 本当に、果てしなく誰にも知られたくも無い様な。

そして、本来なら誰も知りたくも無い様な、俺のロクでもないプライベート話を無様にも白日の下に晒されて、漸く、さっきの話に一旦ケリが付いた。

そんで、あまりの悲しい結末に俺は、嘆き、苦しみながら、眞子が淹れてくれたコーヒーの残りを一気に飲み干し。


その足で、4人で眞子の部屋を後にして、崇秀の部屋に廊下を渡り始めた。


時間は21時。

だが、此処でまず崇秀の部屋に向かって行くのは『俺』『日本が誇る迷惑男』『鳥の巣モジャ』の、なんともムッサ苦しい男が3人だけ。


この場での唯一の女子である眞子は、此処には同行してはいない。


何故なら、さっき部屋から出た際に眞子は。

アイツが淹れてくれたお茶の後片付けをする為に、部屋から食器を持ったまま、その足で台所に向かって行ったからだ。


この辺は、やるべき事を後に廻さない性格が功を奏してると言え様。


なんとも感心な性格だ。


だってよぉ。

なにかの用事をした後に、後で片付けをするのは、面倒この上ない話だからな。


先持って後片付けをするのは、頭の良い奴のする事だ。


なので此処は素直に『完璧だぞ眞子』っと賞賛して置こう。


***


 まぁそんな風に、台所に消えて行く眞子を3人で、なぁ~~んと無く見送った後。


気が付けば、崇秀の部屋の前に到着。

そして到着と同時に、当然、部屋の扉を開かれた。


……っでだ。

廊下から馬鹿の部屋の一見して、まず最初に思った事なんだがな。


『なんだこれ?』


敢えて、一言だけ、この馬鹿の部屋の感想を述べさせて貰うならな。

『うん、部屋全体がピカピカだな。……スゲェんだろうけど、明らかに病気だな』

……以上、多くを語らずに部屋についての感想は終了。


後は、想像に任せる。


そんな訳の解った様な、解らない様な、気持ち悪い位に整然と綺麗にされている部屋に乱入して行く。

ほんで俺は、部屋に入った瞬間、一番最初に目を付けていた暖房器具であるコタツに飛び込み、勝手に電源のスィッチをON!!


極度の冷え性である俺には、長時間の寒さに耐えれる程の耐久力がなく。

誰よりも一早く暖を取り、ぬくぬくと温もる事を最優先した。


だってよぉ。

普段なら、流石に、此処まで無作法な真似はしないんだがな。

なんか知らねぇんだけど、この部屋は異常なまでに寒いんだもんよ。

下手すりゃ、今さっき居た廊下より、この部屋の中の方が寒いんだぞ。


家の中に在って、ガチブルに成りながら凍え死ぬのだけは御免被りたいからな。


そんな訳で、素早くコタツの中で暖を取り。

必至に冷えを凌ごうとして、微妙に凍える俺を、崇秀は呆れた顔で一瞥。


その後は、俺を完全に無視して、部屋の仕切りになっている襖をピシャッ!!っと閉め。

電気代節約の為なのだろうか?

34畳位ある部屋の大きさを、8畳位の大きさまで縮小する。

そこからは、徐にリモコンを手に取り暖房の電源を入れ、室内温度を23度ぐらいに設定したと思われる。


なんてったって、暖房から出る暖かい風は、この無意味にクソ寒い部屋をドンドンと春の日の様に暖かく変えていくんだからな。


体感温度的に言っても、恐らくは、これ位の温度が適温なのだろう。


まぁそんな風に、各々が独自のスタイルで暖を取る訳なんだが……

崇秀は、そのまま作業机らしき所に座って、イキナリなにも言わずにパソコンを立ち上げる。

そして、立ち上がったと同時に、なにやらをカタカタとキーボードを叩いて作業開始。


どうやら、日本が誇る神の道具である『コタツ』には入らない様だ。


当然、それに倣ってモジャ公も、コタツには入ってきたが、無言のままノートパソコンに電源を入れた。

矢張り、予想に反する事無く、崇秀同様に作業開始。


そして2人は、完全に俺を放置プレイにしたまま。

そこから、なに1つ声も出さずに、ただ只管に、なにかの作業に没頭し始めやがった。


部屋で聞こえてくる音は、キーボードを叩く音のみな状態になった。


勿論、こんな殺伐とした雰囲気だから、俺サイドから声を掛けられた雰囲気じゃない事は言うまでもない。


そうなると当然、この空気に、1人だけ付いて行けてないのが、俺だけなのは周知の事実。

早くも、この時点で、強い『疎外感の塊』に成るしか方法は残されていなかった。


どうやら、この様子じゃあ、意味も無くコタツで温もりながら、眞子の到着を待つだけの悲しい存在に成り果てているみたいだな。


……だが、それにしたって、問題がない訳じゃない。


『なんでか?』つぅとだな。


例え此処に眞子が早期に現れたとしても、この困窮した事態の好転は全く持って望めないからだ。


何故なら、所詮はアイツもアッチ側の人間だろ。

部屋に入って来たと同時に、眞子も、あの作業の手伝いをしだす可能性は非常に高い。


そうなったら最後、更に俺だけが1人ポツンっと取り残されて、酷い疎外感に苛まれるのが精々良い所のオチだろう。


なんか、此処に居てもツマンネェから……家に帰って勉強でもすっかな。


眞子に出された『歴史の宿題』もある事だしよぉ。


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【後書き】

最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです♪<(_ _)>

今回から始まった第一章・第六十二話【Mojya magic(モジャ・マジック)】なのですが。

イキナリ冒頭から、倉津君が孤独に苛まれていますな(笑)


まぁ言うて、他の2人は仕事をしてる人間なので、これは仕方ない事と言えば、仕方がない事なのですが。

倉津君は、この状況を打破して、この時間を有意義な時間に変える事は出来るのか?


次回はその辺を書いて行こうと思いますので。

良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

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