1051 倉津君は今日も心配性
眞子が男女共に好感度が高い理由の説明された倉津君。
勿論、その内容には納得なのだが、話を聞いて妙に眞子を女性として意識してしまい……
***
「あぁ、それはそうとさぁ。2人共、今日はなんの用事?」
そう言いながら眞子は『とんび座り』するんだが。
オマエって奴は、なんてキュートな座り方をしやがるんだよ。
オマエさんが可愛いのは、もぉ十分なぐらいに解ってるから、そう言う仕草はヤメテくれ。
今、変に意識してるオィちゃんの下半身についてる困ったちゃんな棒が、今にも膨張しちまいそうな勢いだからよぉ。
「そんな大した用事じゃないさな。今度ネットで流す眞子助の新作映像が出来上がっただけの事。それの新作発表って奴さな」
そんな中、オィちゃんのキカン俸の膨張を無視して、本題である話をモジャ公が話し出すんだが。
その内容からして、またインターネット上で眞子のライブ映像でも流す話でもしてるんかの?
編集物か、なんかか?
「う~~~んとねぇ。なんの話かな、それ?私、そんな話、今、初めて聞いたんだけどなぁ。これ、気のせいかなぁ?」
オイオイ……この様子じゃあ、本人無許可かよ。
「あぁ、心配すんな。そりゃあ気のせいでもなんでもねぇよ。オマエにゃあ、なにも言ってねぇからな」
「あぁそぉ。それだったら、確かに私が知らないのも頷けるね。うん。……でも、そこは、ちゃんと言おうね。いい加減にしないと、オマエ等2人、肖像権で訴えちゃうぞ♪」
「どうぞ、ご自由に。……だが、オマエが裁判では勝てないのは、誰にでも解る常識の範疇だよな」
「うん。そうだろうね。だったら、そこは素直に前以て言ってくれるだけで良いんじゃないかな?……って、言うか言え♪」
「面倒だから断る」
「うん。……オマエ等2人、後でシバクからね♪憶えとけよ♪コンチクショウ♪」
笑顔で『コンチキショウ』は有りだな。
……にしても、本当に鬼糞野郎共だな、コイツ等。
無許可で眞子の映像を使ってるのに、1人は、それについて反省もなきゃ、なにも感じてない様だし。
もぉ1人は、眞子を無視して、俺がやった『デュポンのライター』でタバコに火を着け様としてやがる。
この傲慢で、ふてぶてしい態度。
その上で、全く反省の色が0って、人としてどうよ?
既に眞子には、基本的な人権が無い様な扱いだな。
「遠慮する」
「あぁ、俺も悪いが遠慮させて貰うさな。叩く趣味も、叩かれる趣味も無いからな」
「あっそ。じゃあもぉ良いや」
良いのかよ!!
本当にオマエは、それで良いのかよ!!
「オイオイ、眞子。そんな傍若無人な振る舞いをするコイツ等を、そう簡単に許しちゃダメだろ!!そんな事をしたらオマエの正義が死ぬぞ」
「えっ?あぁ良いの、良いの。細川君は、こうやっていつも、ライブの映像をネット配信してくれてるだけだから、気にしない、気にしない」
「いや、オマエなぁ。気にしないって言ってもだな。世界中にオマエの映像を晒されてるんだぞ」
「晒されてるって言い方。……って言うか、別にエロイ映像を流されてる訳じゃないんだからさぁ。そんなの問題なくない?」
まぁ……そうなんだろうけどもよぉ。
コイツ等に好き勝手させると、その内100%ロクデモナイ事しかしねぇぞ。
そう言う意味での危険性が大だちゅ~~の。
「さぁて、それはどうかな?いつまでもライブ映像だけ流してると思うなよ」
ほれ、見ろ、言わんこっちゃない。
偶には、オィちゃんの言う事を聞きなさいっての。
「うん?じゃあ今回は、なにか特殊な映像なの?」
だから、なんでそんな風に平然としてるんだよオマエさんは!!
オマエも、俺と一緒にオートバックスに行って、一回キッチリと定期メンテナンスして貰った方が良いんじゃねぇか?
大分、壊れてんぞオマエ。
このポンコツ貢がせ娘が!!
「まぁ、詳しい事情は一葉に聞け。俺も、まだ今回の映像は見てねぇからよ」
「そうなんだ。……っで、細川君。どんな感じなの?」
「そりゃあ、当然、見てのお楽しみってオチさな」
「あぁっそ。じゃあ、お茶が済んだら、後で、みんなで見よっか……崇秀の部屋で」
「だな」
あれれれ?
眞子の奴、そんな程度で、この話は終了してしまって良いのか?
そこでなにが写ってるのかもわからねぇのに、マジでOKなのか?
「オイオイ、眞子。オマエ、そんなんで大丈夫なのか?変な映像が写ってたら、どうするんだよ?」
「うん?そんなの決まってるじゃん。……グーで2人共殴る。鉄拳制裁が基本でしょ」
それ、なんの基本だよ?
「いや、眞子、マジで冷静に成れって。グーで殴る以前に、そんな映像、他人に見られたら嫌だろ」
「いや、別に、なんともないよ。まぁ大体にして、そんな映像を流す訳ないじゃん。……崇秀は、私の彼氏だし、それに細川君は友達だもん。自分の彼女や友達を貶めてどうすんのよ?」
「まぁそうだけどよぉ。こっそり水着とかを盗撮されてたら、どうすんだよ?」
「水着?……あぁ、それなら大丈夫。まだ着た事ないもん」
「じゃ、じゃあ、他にも、なんかロクデモナイもんが盗撮されてたら、どうすんだよ?」
「だから、されてないって。なんでそんなに心配すんのよ?」
んなもん決まってんだろ。
オマエは、俺にとって……大事な姉弟だからだ。
そんなオマエの素肌を、簡単に世間に晒す訳にはいかないからな。
でも、シスコンだと思われたら嫌だから、そんな事は口が裂けても言わねぇ。
「いや、だってよぉ。オマエって、普段からして隙だらけじゃん。いつ何時、なにを撮られてるか解ったもんじゃねぇぞ」
「失礼な!!そんな隙だらけじゃないよ!!」
「本当か?じゃあオマエ、今日、此処に来た時、階段の下からパンツが見えてたんだぞ。知ってたか?」
「うん?ちょっと待ってくれるかなぁ。……それ、最悪だよ。知ってたなら、1言、教えてくれても良いんじゃないの?ってか、なんで姉弟のそんもん見てるのよ。変態。真琴ちゃんが一番危険だよ」
オイオイ、そりゃあねぇだろ。
折角、オマエが隙だらけだって事を、リアルに指摘してやってるのによぉ。
なんでこうなるんだよ?
「オイオイ、眞子。それは幾らなんでも言い過ぎだろ。倉津も、偶々、目に入っただけじゃねぇのか」
「だ・と・し・て・もだよ。その時点で教えてくれたって良くない?」
「いや、多分、コイツの性分からして、解ってても言えねぇと思うぞ」
おぉ……崇秀が救いを入れてくれた。
奇跡だ!!
まさにミラクルですな。
いや、ほんと、これ、ミラクルだよな?
この後、崇秀は、ちゃんと俺のフォローしてくれるんだよな?
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【後書き】
最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです♪<(_ _)>
倉津君の指摘は、少々お節介な部分があるにせよ、比較的まっとうな意見ではあるのですが。
例え話があまりにも悪すぎたのか自爆(笑)
もう少し、この辺の勉強もするべきなのかもしれませんね。
さてさて、そんな中。
そんな倉津君の失言に、なにやら崇秀がフォローしてくれる様なのですが。
此処……信用して良いんですかね?(笑)
次回は、その辺の内容を書いて行きたいと思いますので。
良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
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