1016 意思疎通が出来ない部分があればこそ

 眞子を見ていて『本当に自分で良かったのか?』と思う崇秀。

また、そんな彼を見て眞子は『自分には崇秀しかないと思っている』ので、直に自分の下腹部を触らせてでも、彼の気持ちに応えようとする。


***


「眞子……すまん。オマエが、まさかそこまで俺の事を想ってくれてたなんて想定外だった」

「んっ……あぁ、そぉなんだ?んんっ……意外と崇秀も…そう言う所はドン臭いんだね」

「あぁ、全く持ってドン臭ぇ話だよな。オマエが、こんなに想ってくれてるのに情けねぇ話だよ」

「ははっ……ねぇ、私って、良い女でしょ。あっ、んっ……とか言いながら、地味に指動かさないでよ。結構、声が漏れちゃうと恥ずかしいんだからさ」

「あぁ悪ぃ。ついな」


そう言って崇秀は、下着から、私の愛液でビッショリに濡れ捲くった手を出してきた。


あぁ……別に、そう言う意味じゃないから、下着から手は出さなくても良いんだけどね。


なんなら、もぉちょっと触れてくれてても良いんだよ。


……にしても、ホント、崇秀の手がビチョビチョだね。


これは恥ずかしいね。



「あっ、あのさぁ。ごめんなんだけど、ちょ、ちょっと、その手、拭いてくんないかな?ちょっとミットモナイよね」

「・・・・・・『ペロッ』」

「へっ?ちょ、ちょっと!!そんなの舐めないでよ!!なに考えてるのよ!!」


ビックリしたぁ!!

何をするのかと思ったら、その手についてる私の愛液を、崇秀が舐めちゃったよ!!


あぁでも、あれだよね。

それを舐めてくれるって事は……本当に女の子として認めてくれてたんだね。

少しでも男のあれだと思ったら、絶対に、そんな真似は出来無いもんね。


……っとなると、この行為もなんか嬉しいもんだね♪


あっ、それはそうと、味……大丈夫だったかな?

私自身、常に体を綺麗にしているし、あまり群れる様な体質じゃないんで、変な味に成ってる事は無いとは思うんだけど。

女性の前立腺液にはブドウ糖が微妙に含まれてるし、スキーン線液なんかにはクエン酸なんかも含まれてるから、健康であるならば『少々甘酸っぱい感じ』に成ってる筈なんだけど……大丈夫だったかな?


苦いとか、臭いとか思われてないよね?


でも、そんな私の心配を他所に、崇秀からはこんな返答が返って来たんですよ。



「ヤダね。あぁヤダとも。お断りだね」

「えっ?ちょっと、なんでキレてるのよ?なんか知らないけど怒んないでよ」

「ヤメなんだよ。オマエに遠慮するのなんか、もぉヤメだ。好き勝手にする」

「ちょ!!なにそれ……んっんんん~~~」


なになに、なにが起こってるの?

ベットの押し倒されて、急にそんな激しくチュ~~されたら、また濡れるって!!

シーツがビチョビチョになるからヤメテって!!


……嘘だけど。

キスは、いつしても気持ち良いですね。

勿論、それ以上の事でも、どうぞどうぞ御自由に。

そんな風に眞子の事が本気で好きなら、私の体に触れたいと思った時は、いつでも好きに触れてくれて良いんだよ♪


私は、崇秀だけのモノなんだしね。



「なぁ~~~んって、したら驚くか?」

「うぅん。そんなの全然驚かないけど。それ処か、崇秀がしたいって思うなら、いつでも好きな時に、すれば良いんだよ。私は、崇秀が、そうやって求めてくれる事が一番嬉しいんだからさ」

「そっか、そっか。いやはや、オマエって、本当に潔が良いな」

「そりゃあそうだよ。これに関してはズッと不安だったからね」

「不安だと?」

「あぁ、うん。最初から女の子として扱ってはくれてはいたんけど。私には、崇秀の本心までは解らなかったでしょ。だから、ひょっとして、どこかで拒絶されてるんじゃないかと思ったら、気が気じゃなかったからね。それをこうやって、私とHしたいと想ってくれるなんて、これ程、嬉しい事は無いよ。……だから、好きにして良いよ。嫌じゃないなら、遠慮なんかしないで」

「眞子……」

「大好きだよ崇秀。アナタに、私の全てを捧げます。だから、そんな私を一杯感じて下さい」


あぁ……自然に、こんな言葉が出ちゃったよ。


でもでも、これ、全部本心だよ。



「そっか。なんか悪いな。俺がハッキリしねぇから、余計な気遣いをさせちまったらしいな」

「うぅん。そんなんじゃないんだ。いつの間にか、私が本当に崇秀の事を好きになってたから、ちょっと不安になってただけ。でも、もぉ解消された。崇秀の本当の気持ちが解ったから、もぉなにも不安にもならない」

「だな。……けど、あれだぞ。Hは、まだしねぇぞ」

「そうだね。そうだと思った。私も、それは賛成」

「ほぉ、してその心は?」

「私が女性とは言え、まだ15歳だから結婚出来無いからね。出来ちゃった婚だけは嫌なんでしょ」

「正解だ。……ヤッパ、オマエが一番最高だわ」

「でしょ♪」


静流お母さんと、同じ苦労はさせたくないんでしょ。


その気持ちは、痛い程良く解ってるよ。



「それにね。私も、まだ子供は欲しくない。崇秀の事は好きだけど。まだ自分の人生も謳歌したいしね。やる事は一杯有るからね」

「シッカリしたもんだな。……んじゃあ、早速、そのしなきゃならない事を、さっさと片付けちまうか」

「だね。……さっきの件だね」

「そうだ。森田の件、及びウッチーの件だな」


うん、流石に切り替えが早いね。


私も、崇秀の気持ちが確認出来たから、余韻なんてイラナイ。


さっさと片付けて行こう♪



……そうして、崇秀の部屋に移動する段取りになったんだけど。


あの……その前に下着だけは履き替えるから、先行っててね。

下着が濡れたままだと、結構、気持ち悪いんだよね。


後、女子達の噂によれば、そのままにしてたら、なんか微妙にかぶれるらしいし。

なにより、パンツが濡れてたら、ちょっとちべたいしね。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


【後書き】

最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです<(_ _)>


相思相愛であっても、中々意思の疎通が難しいもの。

現に、これだけ長い付き合いがあっても、まだこんな風に揉めてしまう事があるもんですしね。


でも、カップルである以上、この揉めると言う行為は非常に大事でしてね。

こうやって意見の食い違いなどで目盛るからこそ、相手の気持ちが、今以上に解る様に成り。

そして、そうやって少しづつでも相手の意見を尊重出来る様に成るからこそ、徐々に揉め事も減って行く訳ですからね♪


さてさて、そんな中。

眞子と崇秀、お互いの愛情確認も出来ました事なので。

次回からは、此処に来た本命の話である『森田君とウッチーの話』に入って行きたいと思いますので。

また良かったら、遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

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