第60話 登場人物、用語など

 一旦、チェリア編が一区切りついたので登場人物などをまとめています。(随時追加)

 ――――――

 ソウタ 18歳

 元々は日本人の黒田奏太 36歳。

 左利き、面倒臭がり。


 特に自分のポテンシャルについて卑下することも自信過剰になることもない。

 ストレスのない仕事はないと思っていて、給料はストレスに対する対価だと思っている。

 なので、どんな仕事でも真面目にやっている人や謝れる人を尊敬している。

 頑張る時は頑張るが、極力目立たず事を荒立てない感じで生きたい。

 色々拗らせているが現実主義。


 ――――――


 コノー・オッサ 42歳

 チェリアの門番。

 アノーの兄。


 職業柄、必要最低限の事しか言わないような癖がある。

 面倒臭がりだが、お節介という性格。

 薄いお茶が好み。

 親族に色々あったのでお金や権威というのものに無頓着。

 イビキがうるさい。


 ――――――


 アノー・オッサ 39歳

 チェリアでお茶の輸入をやっている。

 コノーの弟。


 兄が継がなかった家業を継いでお茶の輸入業に加え普及の為お茶屋を3店舗経営している。

 ソウタは知らないが、各店舗の名前は「アルソロ」「アルトロ」「アルモロ」でそれぞれ違う。

 メイのいるアルモロは3店舗目でメイのお茶の調合を知って急遽家を改築してできた店舗。

 物語中では描写されていないが、結構忙しいのでお茶屋は適当でよいと思っている。

 お茶が普及する為なら投資を惜しまない。


 ――――――


 アノー・メイ 16歳

 チェリアでアルモロというカフェを経営している。


 色々な生い立ちで1歳をちょっと過ぎた時にチェリアに来た。

 頭が良く飛び級を経て11歳から王都で三年ほど貴族でもないのに貴族院に行った。

 貴族院では地方の有志の娘という事で色々あったっぽい。

(本人は飛び級の時点で色々言われていたのでそこまで気にしていない)


 同級生という概念があまりなく年齢差をあまり気にしない性格。

 お茶馬鹿。

 貴族院では首席に近いぐらいの実力があり戦闘向きではないが魔力は高い。


 ――――――


 カート ??歳

 メイにとってはお婆さん的な存在。


 メイが生まれる前(先代)の頃から使えている従者。60歳超えている。

 アノー家だけではなくコノーや他の従者からの信頼も厚い。

 アルモロでは表向きのオーナーとしてお客様のアテンドをやったりしている。

 最近は、事務ばかりしてメルピアに料理を任せているが元々はポテンシャルが高いのを買われてオッサ家に仕えている為、育児から教育含めなんでもできる。


 ――――――


 メルピア 24歳

 メイの姉的な存在。


 元奴隷。19歳の時に王都のレストランで働いていたところをメイに見つかり仲良くなる。その後成人と共にチェリアで屋敷に来ることになる。

 本人達は知らないが、メルピアがメイの従者となれたのはハンバの力が働いた為。

「対炎特化」の才能持ち。


 ――――――


 タンボ 28歳

 脳筋。


 メイが10歳(タンボ22歳)の時に貴族院(王都)へ出入りする護衛用として屋敷の従者となる。

 元々護衛用の従者のため屋敷では珍しく戦闘向けの能力が高い。


 ――――――


 フロード・ハンバ 38歳


 メイの実母。今後色々関わってくる。


 ――――――


 ライリ 28歳


 ハンバの従者。

 外見は橙色の髪、やや緑みを帯びた瞳。

 どちらかというと魔力が強く後衛。


 ――――――


 レギ 27歳。


 ハンバの従者。

 外見は赤髪、紅い瞳。

 どちらかというと攻撃力が強く前衛。



 ◇◇◇


 ここからは、各話のタイトルをつけた説明を記載します。


 第4話 イニシャライズ。

 初期タイトルは「初遭遇」でした。

 初期化と言い、プログラミングをする時に最初の状態にする時に使ったりします。

 コンストラクタでも良いかなと思いましたが、オッサとの初遭遇ということでイニシャライズを使いました。


 第6話 2-5-1(ツーファイブワン)。

 これは、コード進行で「Ⅱ-Ⅴ-Ⅰ」と表記される事が多いです。作話中で出てきた枯葉もこのコード進行を使っています。


 第7話 カプセル化。

 初期タイトルは「細かすぎる左利き1」

 プログラミングの方法でオブジェクト指向というのがありますが、その際の考え方でカプセル化というプログラミングコードを効率的に記載する時の用語として使われます。

 ソウタの環境が地球基準ではなくなってきているのでなんとなく付けました。かなり強引です。


 第8話 正規化。

 初期タイトルは「細かすぎる左利き1」

 データベースを扱い際にデータをどうやって分類するか? という概念の一つです。

 ソウタが段々と異世界の事を分かってきていることから付けました。これもかなり強引です。


 第13話 ランダム要素。

 そのままですね。ソウタの能力から。


 第14話 Read / Write。

 作話中では言語の読み書きのことですが、ITではハードディスクやUSBメモリなどの記憶媒体にデータを入れたり取り出したりする際に使う事が多いです。


 第15話 オーバーフロー。

 初期タイトルは「キャパオーバー」

 プログラミングで数値しか使わない時などに想定している最大値を超える時の状態です。


 第16話 インクリメント。

 プログラミングで数値に対して1足すことを言います。

 祝福が増えたということで付けました。


 第21話 ペアプロ。

 ペアプログラミングの略ですが。プログラミング技術を向上させる手法として一対一のペアを組んで行う方法があります。

 ソウタとメイの状況がペアプロに似ているのが由来です。


 第23話 リソースオーバー。

 15話のオーバーフローに似ていますが、こちらは自分の仕事量に対して使われる事が多いです。


 第25話 嬉しい悲鳴。

 SNSの台頭によって想定よりもアクセスが集中したりする時に使われます。


 第29話 ベリファイ。

 近年、CD-RやBlu-rayにデータを書き出す事は少ないですが円盤系の記録メディアにデータを書き込んだ際に失敗がないかチェックする時に使います。

 契約の確認という意味で使ってみました。


 第30話 例外処理。

 プログラミングで想定外の動きを「例外」と言いますがメイの小賢しいやり方を例外と表現しました。


 第34話 エンバグ。

 プログラミング中にバグを引き起こすプログラムが入っている状態です。改善したつもりが別のバグが浮上したということで、このタイトルにしました。


 第35話 ドライラン。

 本番に備えたリハーサルとかそういう意味です。本来乾燥ボックスを使うリハーサルという意味合いでつけました。


 第36話 デフラグ。

 ハードディスクの読み込みが遅い頃はよくやっていたのですが、パソコンに保存している内部のデータを整頓することでパフォーマンスをあげることです。

 よく、ゴミ箱を空にした後にやると意味があると言われていましたが、ゴミ処理という観点でこのタイトルにしています。


 第37話 シーケンシャルリード。

 データを読む際に順番に読み込むことです。

 ソウタが自分のやるべきことを順番づけするということでこのタイトルにしました。


 第38話 アップデート。

 契約内容を更新ということで。IT用語でも音楽用語でもない一般化している用語ですね。


 第39話 脆弱性。

 よく難読漢字として使われますが「ぜいじゃくせい」というのが読み方です。「きじゃくせい」でありません。

 アプリなどでセキュリティ的な穴やバグがある時に使われます。魔法契約の穴を突くということでこのタイトルにしています。


 第40話 タスクリスト。

 Todoリストとか言ったりしますが、自分のやることのリストです。


 第41話 WAN。

 対義語としてLANというのがあるんですが。こちらは無線LANとかで有名なのですが、WANをざっくり言うと外に繋がるインターネットのことなんですが、これの説明が難しいです。

 メイが街というローカルから出るという意味で使いました。


 第42話 async。

 非同期と訳されるものです。相手の反応に関係なくやり取りをする手法を言います。

 ソウタがメイについていけなくなる感じから、このタイトルにしています。


 第43話 マルチタスク。

 タスクリストでも書きましたが、IT業界では自分のやる事をタスクと言ったりします。他にもアプリ一つ一つの動きもタスクということもありますが、これらを同時に複数できることをマルチタスクと言いますが、作中ではソウタがオッサとメイからの同時注文に、てんてこ舞になりながらもなんとかこなそうとしている姿からこのタイトルにしました。


 第44話 ヒートシンク。

 パソコンではCPUやGPUなど熱を持つ場所を冷やす場所にヒートシンクというものを付けて熱を抑えることをします(車のエンジンなどでも使います)。まぁ、キレてヒートアップしたソウタの頭を冷やすという意味で付けました。


 第45話 GET/POST。

 インターネット上のデータをやりとりする上で、よく使われているのがこの二つです。他にもあるのにほぼ90%がこれで成り立ってる気がします。メイがソウタの情報を取得するということでこのタイトルにしました。


 第46話 TRACE。

 通信系で追跡するのによく使われますが、ActionScriptではデバッグ用の関数としても重宝されました。メイが持ち帰った(ソウタの家から持ち出した)ものがどう使われるのかを追跡したという感じでこのタイトルにしました。


 第47話 バックエンド。

 よく、ユーザーが触る部分を作る人をフロントエンド、ユーザーが触らない部分を作る人をバックエンドと呼びますが、作中ではメイの表面上ではなく内心を語るということでバックエンドとしました。


 第48話 LIKE検索。

 前話の最後に「好き」という言葉がありましたが、その好きの内情を語るためLIKE検索としました。本来はDB《データベース》で使われるSQLという言語で部分一致に使うものです。


 第49話 dev環境。

 サーバーサイド系の開発では良く、DEVELOP開発用環境としてDEVデヴ環境というものを用意する事が多いです。ただ、開発用と明記しながらもテスト環境を指す事がも多いので、祝福の詳細を聞くという要件定義というか要求のヒアリングという意味で、このタイトルにしました。


 第50話 詳細設計。

 本来は、49話のdev環境を50話と逆にしようと思っていましたが、しっかりと要求をヒアリングしている段階なので、それを踏まえて詳細設計としました。


 第51話 エスケープ。

 エンジニアの中でもViやVimというエディタを使わない限り、ほぼ無用のキーと言われている一番左上にある「Esc」キー。本来やりたかったことから別のことをやり出したので付けました。


 第52、53話 Cookie。

 カタカナではなくアルファベットにしているのは、ChromeやSafariなどのブラウザで使われる技術の一つでCookieというものがあるからです。


 第54話 build。

 iOSやAndroidの開発でからよく使われるようになった気がします。それ以前はコンパイルということの方が多かったようなイメージです。

 読んでそのまま。


 第55話 マザーボード。

 本来であれば、パソコンの様々な部品をつける基盤となるものですが、今まで出てこなかったメイの母親(マザー)の話ということで無理やりこじつけです。


 第57話 再見積もり。

 作者本人は嫌いな言葉、一度自分の作業の見積りをしたのに再度やってくれというものです。


 第58話 移管。

 サイト運営をしている時に運営会社やドメインが変わる場合に使われます。話の舞台がチェリアから王都に移りそうという意味でつけました。


 第59話 バージョンアップ。

 まぁ、一旦チェリア編が終了ということで。

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