馬に乗る

僕は国籍を取得して軍に入った。


世界を平和にするなら軍に入るのが一番って思ったからだ。


給料も高くて福利も充実している。


僕はあっという間に出世して、希望通り、作戦考案班に配属された!


やっぱり僕を評価してくれる人はいるんだ!


そんなとき、僕の祖国と戦争が始まった。

理由はよくわからないが、この国は僕の祖国のことが嫌いみたいだった。


どこに爆弾を落とすか議論になった。


僕は迷わず、動物研究所です、と答えた。


僕をバカにするエス君を殺したい。

僕を評価しなかったペンギン部長を亡き者にしたい。


そんな本音は隠して、あの研究所は青い鳥の開発に成功しています、と嘘を言った


迷わず祖国を裏切り、今の国籍国のために働く僕を軍は高く評価した。

それは爆弾を落とさないとな、と軍の方針が決まった。


動物研究所への爆撃は予想もしていなかったみたいで、祖国はてんやわんやになった。


燃えている研究所を見ながら、これは僕の理想だ、と思った。

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